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お風呂屋さんの内壁に描く絵をめぐる話。美人銭湯絵師が話題になった直後に、絵が盗作ではないかとネットで炎上し、ニュースにもなりました。国民から寄せられたコメントにはパクリ批判や糾弾が多く、しかし「うーん」と考えてしまう部分もあります。

「絵がうまいだけで中身がない」「オリジナルを作れないのは話にならない」「パクリはクリエイターの命取り」「他人と似た絵のどこが芸術か」「芸術の冒涜」「創造性のない絵かきばかりで日本は大丈夫か」。といった投稿コメントが並んでいたのです。

美術家に限らずデザインや活字の作家も、パクリで流行ると叩かれる時代です。でも気になるのは、国全体の傾向です。もし盗作が価値ゼロでオリジナルに価値ありが常識になっていれば、日本はすでに美術立国になっているはず。

著者は前にとても創造的な絵をネットで発見し、しかし作者の手がかりはなく接触できていません。それも複数あるのです。芸術的なオリジナル創造クリエイターは、万人が見慣れないし取っ付きも悪いのだから、スポンサーもつきません。どうやら廃業同然らしくて。

美人銭湯絵師は廃業を回避し、国民に喜んでもらえたし、実際ヒットして感動も集まりました。大勢がきずなを感じてグッズも売れています。逆にですが、芸術創造の道こそ同時代の人は感動しないし、本人も生き地獄に落ちたりするでしょう。ゴッホの実例もあったし。

オリジナル度が高いほど売れないのが現世の法則です。オリジナル画風がついに売れたピカソさえ、現代日本での世評は「狂った人の絵は理解不能」で片づけられがちです。美人銭湯絵師にくらべ人気はボロ負け。オリジナルを描けと言うヤジを無視した方が、画家本人は得です。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?