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日本経済が中華人民共和国に引き離された理由は何か、超有名な評論家の説明がありました。日本人が物を欲しがらなくなったからだと。飽食の時代のせいで低欲望となり、日本の内需はしぼんで国力が落ちたと。確かに12年前よりも、絵画を買う人も減りました。美術を買うには、国力というバックが必要ですから。

低欲望社会の表れで、車を使ったデートも下火になったと言われます。スポーツカーの人気はなく、イタリアのフェラーリ車への関心も低い。たとえばフェラーリ812。6500cc、V12気筒スーパーチャージャーなしの800馬力。二人乗り。

「300キロ以上出ても無意味」「荷物が運べないし」「資源が無駄」「いらないよ」の声が多い。「僕は欲しい」とあこがれないのは、満ち足りた物余りの時代だからだという説明です。エコを愛し過剰を憎む。かくも国民の欲が落ちたから、物が売れない時代になったのだと。

低欲望で結婚せず、少子化で人口が減り、消費者が減って不況になった分析です。一時流行した草食系男子、スローライフ、きずな世代の語もそれで。日本の不況は意欲を失った若者たちのせい。主犯は若者だと。超有名評論家のこうした説明は、よくあるフェイクニュースです。

実際の順序は逆です。新自由主義経済は富の上方移転ゆえ、デフレ不況で庶民の所得が減り、小型車にも届かない金欠が実態なのです。街の声「車なしで暮らせる時代」「無駄な買い物」「軽の中古で足りる」は、財布だけが原因です。貧困が無欲にさせた。イソップのぶどう。

グラフでデフレ不況の起点は1997年の消費税5パーセントだと一目瞭然ですが、原因と結果が逆の説明は世界で流行中です。んっ待てよ、ならば大型アートよりも軽アートを売り出そう。実はリーマンショック以降にEUで版画人気が起きており、著者も進出済みです。
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Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?