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世界のほぼ全員が、お金の意味を誤解している焦点はどこでしょうか。実は著者も数年前まで、全くわかっていなかったのが「現代マネー」でした。現代アートの方がよほど簡単。お金がどう生まれるかは、大昔とコース取りが違う新事情があるのです。

「ドルショック」の語は広く知られます。ドル紙幣をいつでもゴールドの金属塊と交換しますと誓ってきたアメリカが、1971年に突然やめた事件です。この時から、お金の意味が抽象化しました。そしてお金の生まれ方も増えたのです。

今たとえば1万円札をATMから預金すると、通帳に1万円の数字が印刷されます。これは日銀の負債証書と銀行の負債証書を、取り換えっこしています。ところが次がわかりにくい。企業で必要になり、本日銀行から一千万円融資を受けた。これは何と何を取り換えたのか。

この一千万円は、国民の銀行預金百億円の一部を回したのではありません。日本でも百人中百人が誤解している点です。通帳に数字を印刷すれば、天から降ってわくのです。お金をプリンターで勝手に生み出す権限を銀行が持っています。負債証書と返済能力を取り換えたのです。

「だったらいくらでもお金を刷れば、好景気になるでしょ」は正解。政府は国債と硬貨を発行し、日銀は紙幣を発行し、各銀行は通帳を発行します。「国のどこに財源があるか?」は愚問で、好きなだけ増やせるが正解。中央政府がお金の総量を増減できます。

ただし、増やしたお金で物を買って初めて国力になり、発行するだけでは経済効果はありません。これを美術に置き換えると、作品を市場に出さないと意味がないようなものです。美術品は美術家が勝手に発行しますが、倉庫に寝かせてあっても活力になりません。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?