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日本で芸術以上に誤解されやすいのは、お金の意味と役割です。宝とみる感覚が抜けないのです。正解を言えば、お金の意味は借用証であり、役割は人体の血液に似ます。活発に動かし回ると健康になり、緩慢だと死期が近づく。この理解が今の日本人は芸術以上に苦手かも。

バブル崩壊後の不景気が1993年にみえた頃、国民は物価が下がれば幸せになると誤解しました。安売り競争が続けば裕福になれると思い、結果は餓死や貧困家庭が続出するありさま。歩行者天国を襲うテロリストや、弱者を切り殺して得意がるヒーローまで出る始末。なぜだろうねと言う声は今も多い。全ての原因はデフレ不況ただひとつなのに。

お金をどんどん使えば逆に入ってくると理屈でわかっても、日本では感覚が逆です。お金を使えば消滅するが、使わず温存すれば富として残るから国力が増すという勘違いです。政府が財政出動すれば、その借金で財政破綻するという、今流行中の集団勘違いもこの思考ですよね。

原理で考える女子高生などは、事態を見破っています。「みんながお金を使えば、ぐるぐる回って景気が上がるでしょー、お金を使わないとだめだよー」とあっけらかん。社会人たちが、出費を切り詰めるほど国の経済が健全化すると思っているのと逆です。

ところが、女子高生の正解の先にも誤解は生じます。たとえば「お金を使わないと景気が悪くなる」の言い方は間違いです。というのは、お金を使わないイコール景気悪化だから。使わないことと不景気に、時間差はないから。

言い換えれば、節約で不景気になる場合と、ならない場合の二とおりはない。節約する気分がつまり不景気だから。「お金を使わないとやがて不景気になる」の言い方は「腹を痛くすればやがて腹痛になる」と似た誤用です。皮肉ではなく、人は経済よりは芸術に明るいと判明。
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Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?