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2019年2月17日は、戸外にいるとぽかぽか温かく、しかしひどく肌寒い一日でした。道に立つとかなり温かいのに、かなり冷たい。矛盾した天気。温かい理由は快晴だからで、やや高くなった太陽が体を照らすから、暖かい春の訪れを感じます。

一方、肌寒い理由は気温が低いからで、梅の咲き始めの快晴日に起きやすいちぐはぐ感覚です。その日は温暖なのか寒冷なのかを一口で表現しにくく、天気ニュースの口調と体感にも差が生じます。おそらく昔の人もそこに着目し、その妙を俳句や詩で言い表したことでしょう。

その翌日、地球温暖化説で有名な学者が亡くなったらしく。東京温暖化の混線も含め、誤解とフェイクが多い分野です。熱が伝わる物理法則が複数あるせいで理解も混乱します。太陽が温かいのは輻射熱のせいで、空気が冷たいのは伝導熱のせいという、中学の理科の応用です。

輻射熱は、高温の物体が向こうにあれば、そこから熱線が放射されこちらへ届きます。熱線の正体は赤外線で、電磁波のうち光の領域。外出した人の顔や手や、服の表面や髪も、太陽からの赤外線で温められ温度が上がります。

一方で、その顔や手が変に肌寒いのは、冷たい空気に直接触れているから。しかし誤解が多いのはここで、空気の冷たさが伝わるのではなく、手や顔の温かさが空気に伝導し奪われて冷たいのです。熱は高い方から低い方へ伝わる法則です。さらにもうひとつ、人体がミニ太陽となり、快晴で見通せる宇宙空間へ熱を放射します。放射冷却現象。

熱が伝わる全体像を誤解する人も多い。「太陽熱で地球が温められるのは科学者の嘘だ」の意見が、ネットにけっこうあります。理由は「だって宇宙は真空だから、熱が伝わるわけがないと誰でもわかる」と。誰も彼を説得できない。やはり学校での教え方は大事か。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
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