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人々が天気予報で一番知りたいのは、雨が降るか降らないかでしょう。かつて気象庁にこんな苦情が来たそうです。「降水確率50パーセントとは何ごとか。降るか降らないかひとつに決めるのに、半々の五分五分なら素人でも言えるわい」と。

確率半分と言っておけば、結果がどちらに出ても当たったことにでき、そのずるいやり方に怒っているわけです。「サイコロを振った目はきっと偶数か奇数かであろう」と予言するような感じか。ずるー。もちろんその苦情は勘違いで、数学用語「確率」を理解すれば解決します。

著者が大型コンピューターの会社にいた時、ひとりの男がこう言いました。「降水確率30パーセントとは、その地域の30パーセントの面積で雨が降るのだ」と。超有名お天気解説者も、同じことを民放テレビで言いました。二人の説明はもちろん間違いです。

まず、統計データベースがあります。過去の天気変化の特徴を細かく入力してあります。最近の特徴を入れてやると、今と似た流れで天気が変化していた過去が、複数見つかります。その翌日の何時に天気がどうなったのかも、数字が出ます。

今起きているのとよく似たパターンが620回あり、300回は翌日夕方に1ミリ以上の雨が降っていたなら、今回は降水確率50パーセントと考えます。似たパターンなら、結果も似るという見込みです。近年の天気予報がよく当たるのは、パターン記録が蓄積してきたからです。

降水確率は過去を集計した蓋然性の値ですが、半か丁かのバクチと混線しやすいのでしょう。確率は理解の壁のひとつで、原理が難しいだけではありません。宝くじ当選や飛行機墜落のように願望が混じり、無意識に感情移入しウェイトをかけてしまうせいもあります。
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Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?