ラオス祭のねつ造番組騒動【万国びっくりショーのフィリピン医療】
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
テレビの人気番組がラオス国内ロケで、人気上昇中の新興まつりを記録して放映したところ、それは架空の祭だと週刊誌が暴露した問題です。テレビ局による弁明は事実と違う内容で、やはり炎上しました。
疑惑追求から逃げ切れずに釈明が変動し、勝ち組の牙城が崩れゆく流れは日本でおなじみのパターンなのかも。しかしネットで気になった意見は、昔のテレビはヤラセやねつ造が許されたけれど、今はだめだという時代変化の指摘です。実は、もっと昔はだめだったから。
テレビが虚偽番組を競い合った一例は、1970年代の心霊ブームでした。仕込んだ怪現象や劇団員の卵が演じた霊体などを、本物らしく放映しました。しかしそれより前の1960年代の人気番組『万国びっくりショー』は、ニセモノを放送した理由で打ち切られたのです。
その回は伝統的な医療手術でした。映像はこう。フィリピンの村で重病の患者が医者の元へ来る。台に寝かせた患者の腹を、医者は素手で切り開く。患部を指でつまみ出す。腹に置いた内蔵片を集めて捨て、医者は手で患部を閉じる。患者は全快し、入院せずに歩いて帰る。
著者は注目しました。腹部は手で引きちぎれても、閉じることはできないはず。アナウンサーは「傷口は全く残らず縫う必要もないのですね」「そうなのです」と感心し合います。「どういうこと?」と家族や友人にも言ったほど。テレビは何かがおかしいよ、変だよと。
世界は広いから超人の医者もいるという説明に、半信半疑な人ばかりで違和感がありました。なぜ半分信じるのか。するとやがて騒ぎが起き、いつもの司会者が謝罪し番組は消えました。鶏の内臓と豚の血液をゴム製の袋に隠し持ち、サクラの腹部に広げて布でふき取り手術に見せかける現地の手品でした。虚偽番組ラッシュはその後の現象です。
疑惑追求から逃げ切れずに釈明が変動し、勝ち組の牙城が崩れゆく流れは日本でおなじみのパターンなのかも。しかしネットで気になった意見は、昔のテレビはヤラセやねつ造が許されたけれど、今はだめだという時代変化の指摘です。実は、もっと昔はだめだったから。
テレビが虚偽番組を競い合った一例は、1970年代の心霊ブームでした。仕込んだ怪現象や劇団員の卵が演じた霊体などを、本物らしく放映しました。しかしそれより前の1960年代の人気番組『万国びっくりショー』は、ニセモノを放送した理由で打ち切られたのです。
その回は伝統的な医療手術でした。映像はこう。フィリピンの村で重病の患者が医者の元へ来る。台に寝かせた患者の腹を、医者は素手で切り開く。患部を指でつまみ出す。腹に置いた内蔵片を集めて捨て、医者は手で患部を閉じる。患者は全快し、入院せずに歩いて帰る。
著者は注目しました。腹部は手で引きちぎれても、閉じることはできないはず。アナウンサーは「傷口は全く残らず縫う必要もないのですね」「そうなのです」と感心し合います。「どういうこと?」と家族や友人にも言ったほど。テレビは何かがおかしいよ、変だよと。
世界は広いから超人の医者もいるという説明に、半信半疑な人ばかりで違和感がありました。なぜ半分信じるのか。するとやがて騒ぎが起き、いつもの司会者が謝罪し番組は消えました。鶏の内臓と豚の血液をゴム製の袋に隠し持ち、サクラの腹部に広げて布でふき取り手術に見せかける現地の手品でした。虚偽番組ラッシュはその後の現象です。
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