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2018年のハロウィン祭は日本各地で楽しく終わり、しかし渋谷では暴動が起きました。渋谷交差点は、国際ニュースや海外動画にもよく出ます。その街で物がたくさん壊され、商店街のトップがハロウィン客を「変態仮装行列」と呼んだニュースがありました。

その暴動が格差社会の負け組の社会報復だと、報道は言わない傾向があります。電波使用料の法外な低廉の強みで、努力以上に儲かるテレビ局は格差社会の勝ち組となるから、ヤブヘビが心配か。軽減税率の優遇を取りつけた新聞も、似た立場で。

負け組たちの暴発を、絵画制作に振り向けられないか疑問も起きます。日本の美術を外国へ送ると、和の異国情緒は好評ですが、破壊的創造は踏み込みが浅い印象があります。古風で前時代的な作風が多い、古くて新しい課題があります。

ちゃんとした絵が大半で、あらぬ飛躍的な破壊や、強いアクと異質な毒性、怪異な発言力を持つ作品は少ない。欧米にはあるのに。日本の絵はメチャクチャぶりさえが常軌の範囲にあり、我流の暴発度が低い。渋谷を破壊する力を、絵画制作に叩きつけてもだめなのか。

私立小学校の児童殺傷や、秋葉原のテロ、養護施設の19人刺殺の破壊力。彼らが刃物を画材に持ち替え、ピカソを超えるメチャクチャな絵を描けないのか。思えば、日本のメチャクチャなアートといえば、彫刻を燃やすとか痴漢するとか焼き芋を配るとか。そっち系でなく、筆やペンでメチャクチャな絵を描く画家は、実は少ない。

ただ勝手な予想ながら、他殺の勢いを振り向けた絵画は、愛する自分を壊すに至らないかも知れません。保守的な並品を乗り越えるのは、他人への挑戦ではなく自分への挑戦になるからです。とはいえ、やってみる機会は欲しいと感じます。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?