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春や秋の季節の変わり目には、一日で気温が大きく変わります。昨日は10度で今日は20度などと上下し、全国ニュースになったりします。そんなある日、ラジオの女子アナがこう言ったことが。「今日の気温は昨日の2倍にもなりました」。

10度が20度へ数字が倍になった機転の表現でしょうが、もちろん非科学的です。倍率を言うなら、絶対温度283.15度が293.15度に上がり、わずか1.035倍です。アメリカで使われる華氏の表記なら、50度が68度に上がり1.36倍。

気温の微妙さを感じるのは、夏の終わりのシャワーです。熱中症の死亡ニュースが続く8月中旬に、晴れた昼の気温が35度だと、冷房しない部屋の室温は33度などです。その夜は2度下がり室温31度に下がっても、深夜にシャワー水をあびたい。

ところが全てが2度低くなり、昼の気温が33度で室温31度、夜の室温29度だと、もう水では寒い。さらに2度低くなり夜の室温27度だと、水だと震えるほどです。暑い暑いと言う猛暑続きの毎日でも、摂氏4度下がれば夏が終わってしまいます。

犬や猫は衣服の調節なしに対応できる温度幅がずっと広く、人間のこれほどの狭い許容は不思議に感じます。もしかすると表現物への許容も、実はかなり狭い幅なのかもと思えるのです。

現代アートは自由勝手で美術家は狂っている、との意見を見かけます。しかしそこまで言われるアートも意外に幅は狭く、凡庸な反復表現が多い。美術家が普通にモラリストすぎて逆に恨めしいほど。殺人的な狂気は企業人や会社員がお株を奪い、美術が顔負けしている時代です。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?