地球の本当の姿は本当はどちらか(前編)【人をだますおもしろさ】
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?

「誰もが知る地球の形はウソであり、本当の地球の姿はこれだった」というニュースが、2017年の正月から出回りました。長年だまされていたことを大勢が知り、正しい情報に会えた感激を分かち合いました。「丸い地球はでたらめだった」「僕らの地球は右だった」。
情強を誇る声が続きました。「地球が青くて丸い常識は、あるべき理想として美化したつくり話だった」。「地球が完全な球形でないことは、以前に聞いていたから納得できる」。「大気と海水があるから丸く見えるだけで、それらを抜いたら右の形なんでしょ」。
青いボール形に白い雲がかかった地球の美しい画像はダマシ絵であり、本当はこのように歪んだ形だと暴露された新しい真実。NASAの発表だと言うから、庶民は信じないわけにもいかないでしょう。
信じる伏線に、「専門家は真実を隠して僕らをだます」という被害意識もありました。誰も本当のことを言わない不信です。一例は、日本はアジア一悪い国だとするプロパガンダだったでしょう。僕らの民族はそんなに悪党なのかという疑問が、若者に蓄積していたのです。
この「ウソ暴露ニュース」こそが、ウソだろとの指摘も出ました。しかしジャガイモ形で目から鱗の人たちは、「実物を見もしないで、新情報がウソとなぜわかる?」「従来の常識にしがみつくあわれな高齢者どもよ」「丸いと言うなら証拠を出してみろ」と、足蹴にしました。
ところで、この話題に科学リテラシーはどう関わるのでしょうか。実はこの新しく登場した地球ジャガイモ説こそが真っ赤なウソだと指摘する者は、必ず説明でコケます。的に当たらない説明が、フェイクに味方する構図なのです。(つづく)
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