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芸術作品の特徴に、気持ち悪さがあります。違和感があり、かすかに不快で、少し気味が悪い。強い不快ではなく、軽い不快。現代人が本物の芸術にイマイチなじめない大きい理由は、作品の独特の感じ悪さです。贈り物には使いにくいでしょう。

「芸術は気持ちがよくて快適感があり、心すっきり気分ウキウキ、明るく陽気で、よどみなくハッピー」と期待した人は、本物の芸術に接してガクンとマイナス方向にショックを受けます。こんなのやだー、と。

美術家もこの逆説的な真理を、学校などで知らされません。「あなたの作品には気持ち悪さがありますね」などと言われたら、悪口と受け取り傷つき反発します。本物の芸術作品を現に作れている者に向けて、どこが芸術性なのかを言葉にする時に苦心します。

芸術の不気味さの原点は、太古のアート類にある嫌悪成分が顕著です。わざと狙った誇張や目立つためのやらせ感とは違う、ささやかなグロい何かが太古の全てにあります。凛々しい中に何か魔界の闇と通じているみたいな、怪しい妖気がただよって。

世界最高の絵画『モナリザ』も例にもれず。「じっと見ると意外に気味悪いぞ」「ちょっとだけ怖いと感じるのは僕だけ?」の声がすぐ出てきます。今ではいやし系の印象派ドガの『踊り子』などにも、その不穏な画調はみられます。デザイン画とは異なるダークな世界。愛される絵とは逆の、暗い怨念が芸術の現れ方です。

そんな気持ち悪さもダダ運動タイプにかかれば、すがすがしいほど活字どおりです。「グロいのが芸術ならグロサイトのテロ遺体写真がある」「違和感は変顔で出せる」「暗い雰囲気にするなら会場の電気を消せ」と。ひねりながら、ストレートでもあり。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?