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ゴッホの価値は一般に、絵の描き方以外にも広げて受け取られているようです。人類と芸術の関係を暗示するシンボル的な存在という、もうひとつの面があります。だから本書に、わかりやすい典型例として何度も出てきます。

現代人がゴッホの絵に魅せられるひとつの理由は異質性で、今日の人気絵画と雰囲気があまりに違うから目に残るという、「皆さんわかってるじゃん」という部分が確かにあるのです。しかし首をかしげ続けている部分もあって、そのひとつがゴッホが成立した分岐点の謎です。

ゴッホはなぜあんな絵へ進み、あんな結末へ進んだのか。いつもボヤーンとしています。偉人としてたたえまくる声のすき間に、頭がおかしい人だったからという落としどころが出回り、特に若い人たちは「ゴッホはクレージー論」に合点しやすい。メンヘルという俗語が流行している今日、飛びつきたいのもやまやま。

そんなわけはない、落としやすい話に落として納得してはだめと、作る視点からたどり直した話題です。

第5集に収録
抽象絵画
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?