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美術界の外から時々出される、この疑問です。「ギャラリーに絵を置いてもらうのに、なぜ画家がお金を払う必要があるのか」「そんなのおかしいよ」。ありますねえ。美術家は作品をギャラリーに置く時に、料金を払います。

「ギャラリーは絵を置いて儲けて、絵が売れてまた儲けてと、二重に儲けている」「ギャラリーの客は購入客でなく画家なのか」「搾取される画家は怒るべきだ」「ギャラリーは悪だ」「美術界は非常識」と論者。

確かに日本に多いレンタルギャラリーでは、貸し不動産として画家が家賃を出してもおかしくありません。しかしレンタルではない、企画ギャラリーと呼び、小イベントのかたちで市民に絵を売るプロ画廊でさえ、売り手側の立場の画家に支払わせています。

実は日本だけではありません。たとえば著者が扱っていた抽象絵画は、ドイツのギャラリーに貸与中です。普通ならその格のギャラリーに作品を置くのに、画家は月1千~3千ユーロ払うと聞きました。外国はこのように高いものです。

近年アメリカやフランスからも、日本の画家にメールオファーが増えました。「作品をニューヨークのギャラリーに展示しませんか」「パリの名門ギャラリーへご招待」と。誘い招待しておきながら、無料でなく高料金です。だから、寄付を募るクラウド・ファンディングも盛況で。

実はこれ、各種業界人が裏話として語る経済の秘密であり、収支を合わせるやりくりです。机上の資本主義の模範的計算だけでは、経済が成り立たない実例です。(つづく)
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?