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地震や大事故の後で、予言が話題になります。超能力者や占い師が予言していたぞと。予言どおりに地震や事故が起きたぞと。すごーい的中した、本物がいたのだ、神が現れたのだと、テレビに呼ばれ本が出る。

ところが常に、ある部分があいまいです。ある核心が常にスルーされ、話題が世間に広がっていく最中も、そこは空白のまま。まるで突っ込み厳禁かのように、触れられない部分を残して駆けめぐる情報。

その部分とは、占い師が未来を知っていたかです。(1)大事故や地震が起きる未来を知っていたから言い当てた。(2)知らなかったけれど言えば当たった。二つのどちらなのか、誰も切り込みませんよね。絶対に白黒を決着させませんね。ぼやけさせたままですよね。

実はもうひとつあります。(3)予言していなかった。つまり、予言していた証拠を事件後にねつ造していた。封書の切手のスタンプ日付けを偽造したり、既出の本にひそかに加筆し再印刷したなど。世界的な奇跡の予言は、詳しく調べると(3)になっています。

(1)と(2)の区別に人々が無関心なのは、最初から(3)だと思っているからでしょう。(3)ならば、(1)か(2)かはどうでもよいわけで。大半の人は、言葉の手品と心得て遊んでいます。ならば、あのベストセラー連作『ノストラダムスの大予言』はどうだったのか。

1980年代当時の購入者は、同時に心理学やプロパガンダの技術書も話題にしました。青年はネタばれ本を読んでから、ネタ本を読む順序でした。皆がだまされた説はウソで、著者の友人たちは誰も取り合わず。ところで美術分野にはネタ本が多く、ネタばれ本が少ない気が。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?