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頭のよさの指標に、知能指数IQがあります。公務員試験に出る思考力テストが似ていて、図形や文章の論理などを中心とした問題です。頭のよさの総合指標としては、中学高校の席次もありました。

企業が高学歴の学生を採用する動機は、読み書きそろばんや、比例配分や三段論法などを人材が心得ている確率が高く、早めに現場に投入できる期待でしょう。逆にコネに依存して、学閥に価値を置くケースも根強くありますが。

実社会で有用な頭脳とは。お客をもてなす力や、人間関係を調整する力もあるし。上手なウソや悪知恵、空気を読んだり、空気を破る頭脳も。頭がよいという意味も、やはり多様です。

芸術をわかり、現代アートをわかる力が知能指数と相関するかは、著者の調べでは今も不明です。相関を法則化できないほど、実態がまちまちだから。逆に、頭脳優秀ゆえ芸術が苦手になる法則もみえません。実は芸術は、知能と全く関係ないかも知れないのです。

一般に美術の理解は、作品の解釈法が多いでしょう。知的ゲームに近いもので、IQや学力と親和性が高いもの。「絵を800字で説明せよ」という感じで、鑑賞者はテスト問題を解くわけです。作品の体感でなく解読に向かうのが、現代のアート鑑賞の特徴です。

解読を強いる鑑賞法が、美術難民をつくる一因かも知れません。言葉にできない部分なのに、思考力で意味論に落として、結局浅い言葉に置き代わってしまうのです。エッシャー絵図を解読する理屈で、ピカソ絵画を説明しようとする無理がよくあります。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?