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ネット質問相談サイトで早くから人気の話題に、ことわざの真偽があります。「夜、爪を切ると親の死に目に会えない」などへの疑問です。皆さん、守っていますか、破っていますか、単なる迷信ですか、と疑問が寄せられて。

必ず出る意見は、灯りが暗い時代に爪を深く切る危険や、切った爪が床に落ちて足の裏に刺さる危険です。やがて、昔の人に従えば間違いないと、確かな根拠なしに賛成する意見も出て、迷信に迷わされる現代人。

夜の爪のことわざは、元はギャグ。なんちゃってジョークでした。橋と端を引っかけるに似たダジャレが発端だそう。スルメとアタリメ、焼きそばとそば焼きの差に似た議論。こうしたウソも集めた、魅力的な迷信研究本があるそう。書籍はやはり充実しています。

著者がネット時代に知った迷信は、「朝見た蜘蛛は殺すな、夜見た蜘蛛は殺せ」です。家で見るクモは数種あり、大小とも益虫だから普通は大事にします。しかし「僕は夜のクモはつぶしてきました」と、迷信に従った意見が多かったのです。かわいそう。

クモが益虫とわかるのは、人が姿を見せても向かってこない代わりに、逃げもしないから。向かって来るカや逃げるゴキブリと違い、ツバメと似た反応です。種のDNAに、人と家グモは敵対しない太古からの記憶が刻まれ、双方で遺伝しているのでしょう。

ネット時代に迷信は激増しました。本書にもアートの迷信の話題がいくつかあり、黄金比の美学や人物画の左向きなどがあります。「抽象はわからない」も案外迷信かも。夜見た抽象画を恐れるうち、ついにDNAに刻まれ遺伝するのでは、子孫はかわいそう。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?