Archive2023年07月 1/1
構造改革と規制緩和が破壊的【電動キックボードのレントシーキング】
著者の本に「憲法を変えるのに賛成か反対か」の質問が無意味な理由を書いています。変えると言っても、どう変えるかで賛成反対も逆になるから愚問でしょう。平成の成長戦略「構造改革」「規制緩和」がそれです。これ現に内容は衰退の促進です。構造改革とは国民所得が減る構造へ変える意味で、規制緩和とは貧困化を防止する規制を取り払う意味です。構造改革の典型例が非正規社員の拡大で、規制緩和の典型例が農薬を規制する濃度を...
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今の人気者が今の時代の作者である【好景気でも不景気でもいえる】
日本を現仕様へ変えた人は、今の日本の顔役たちです。支持者やファンが多い人気者のご意見番や指南役、時の権威者たちです。「この人の話を聞きたい」と皆が思う大物たちが、日本を「失われた34年」「デフレ不況26年」へと引率している人たちです。経済低落中であっても、作者は時の人たちです。日本の今を牽引する者たちが、日本を落としている当然の理屈です。日本経済が延々と上がらず、世界から脱落している最中である現在、日...
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レストランの女性店員が皿を連続して割る日【原因は速度オーバー】
著者が企業にいた頃は好景気で、毎晩仕事仲間と地下レストランへ夕食へ行きました。いつもの女性従業員が、厨房で皿を落として割ってしまい、我々が帰る頃にもまたパリンと落ちた音が聞こえました。「今日は朝から三回目だ、おかしいぞ」と、店長の不機嫌な声も聞こえます。とはいえ食器や急須など磁器類は熱膨張を繰り返すだけで材質が疲労し、いずれ取り替えざるを得ない消耗品です。もっとも床に落ちるハプニングが不自然に連続...
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死刑判決日と執行日のタイムラグが大きい日本【美術の審査と似た話】
日本では死刑判決から6カ月以内に執行する法律ですが、忠実に守ろうとする動きはなく、平均7年半以上と、規定の15倍にも伸びています。最近ネットによく出てくる6カ月以内を遵守せよという声には、簡単に応じてはだめ。動機が時代錯誤の財源論だからです。刑務所の維持費や収容者のコストは公金なので、そのお金を国民が払ったり、社会が負担したりはあるわけがないのです。公金とは追加発行した当該年の自国通貨の増分で、刑務所...
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芸術のエントロピー増大と減少【加減して作品充実度が変えられる】
著者が相当昔に考えた「芸術とエントロピー増大の関係」を、最近また考えることがあります。抽象作品の充実度を左右する大きい要素だからです。エントロピーは熱力学の専門用語で、全く畑の違う社会学の分析にもよく出てきて、応用がきく概念です。たとえば家の敷地で造園が完成した時は、樹木や花がきれいに並んで、この状態のエントロピーは小さい。手入れしないで何年も放置すると、全体が雑草に埋もれて古墳みたいな緑のかたま...
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