Archive2021年10月 1/1
流行語大賞の季節が近づくといつもの話題【審査と検閲】
流行語大賞の季節が近づくと、またあの騒ぎになるのかもと気になります。ノミネートも受賞も、忖度が反映しているように感じられるあれです。2019年の「上級国民」は大流行した言葉なのに、選抜でランク外の落選でした。「上に忖度しただろ」の疑惑がネットに噴出しました。しかしこれは、審査というプロセスに起きる当然の人情のあらわれです。誰だって自己利益をそれなりに優先するし、臭い物にふたもします。それを全くやらない...
- -
- 0
二種類あるから難易度がはね上がる【美術と経済の関係】
現代美術がわからない理由のひとつが、美術には二種類ある事実です。「三大画家タイプとダダ運動タイプ」です。一種類と違い、二種類あると理解にてこずります。直感も思考も論理立ても二つへ分岐するから、一気にチンプンカンプンに陥るのです。芸術と似た混乱で、より難解にみえるのが経済です。一般論も教科書も学者の説もWikipediaも、全てが間違っています。EU国と日本はそれが直接原因で(間接でなく)貧困化し続けました。...
- -
- 0
誰もいないはずの風呂場に突然人の足が出現した【怪談シリーズ】
怪談話をひとつ。前に風呂場で体を洗っていた時に、ふと予感がありました。自分の両足の間を見つめていると。来るぞと思ったらやっぱり。ニュッと足がもう一本。見える範囲はひざ上から足首にかけて、瞬時に出現しました。自分以外は誰もいないのに。出たーっ!。著者はすかさず、ひざ下を両手でつかみました。相手が動けないように強く握って拘束し、足を引っ張ります。しかしびくともしません。そこで握力をいっそう強めて、足を...
- -
- 0
アメリカドルの債務不履行危機【版画と同じで絶対に破綻しない】
最近報道に出てきたのが、アメリカのドルがデフォルト(債務不履行)する危機です。バイデン大統領も弱気発言でした。もちろん、自国通貨がデフォルトする確率はゼロです。アメリカは自国通貨のドルを、よそから借金するわけがありません。版画家が版画を借りないのと同じ。政府は自国通貨だけは自在に発行できるから、金欠はお芝居です。が、自在であれ商品(物やサービス)よりもお金が多すぎると超インフレになるから、そこが上...
- -
- 0
映画の制作者たちの悩みは観客の理解力【犬神家の一族はすごい】
映画でラストが近づき、ストーリー全体が一気に見通せる瞬間があります。「全てに恵まれた者が、必ずしも有利でもないし、勝利が約束されてもいない」などと、その映画から導かれる教訓が浮かんできます。ところが、俳優がその結論をしゃべってしまう映画があります。「全てに恵まれた者が、必ずしも・・・」のセリフを、登場人物がしみじみと語り出すのです。蛇足ではないかと感じることも。「映画全体で言いたいことを、主人公が...
- -
- 0