Archive2021年06月 1/1
自国通貨の削減とは何か【アメリカのバイデン大統領はドルで積極財政】
日本の経済低落は、故意に自国通貨を削減して起きました。故意と言えるのは簡単な話で、各国政府は打ち出の小づちを持っていて、自分の国のお金を自在に増減できます。増やすのを積極財政や財政出動と呼び、減らすのを徴税と呼びます。アメリカのバイデン大統領は今、公共投資に力を入れています。公共投資とは、政府がお金を(デジタルで)刷り足して、民間企業に業務委託して払い、国民のサイフに入れる作業です。国民は増えたお...
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新自由主義経済はアートに反映したか【自由の意味を我田引水】
日本では「美術は自由だ」という言い方が、実は支持されていません。「皆が自由に制作したらメチャクチャになって混乱する」という根強い警戒感があるからでしょう。自由という概念は、アートでは屈折しています。美術とは別に、現代美術のカテゴリーを設けた隔離策もそう。目を経済学に向けると、世界はこの数十年間は新自由主義経済を続け、今はやめ始めています。日本は世界に逆行してこれから強める場面で、もめ始めました。も...
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インパール作戦の悲劇とサザエさん【長谷川町子美術館の毬子館長】
長谷川毬子(まりこ)といえば、『サザエさん』『いじわるばあさん』『エプロンおばさん』で誰もが知る漫画家の長谷川町子の姉です。長谷川町子美術館の二代目館長としても知られた、イラスト画家だそう。2012年に94歳没なので、6歳で関東大震災、93歳で東日本大震災も見ているという。その毬子さんも生涯独身だったかにみえますが、1944年に結婚して新婚生活わずか一週間で、夫が大日本帝国陸軍に招集されていました。翌年に届い...
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殺人の動機解明と絵画制作のモチーフ|和歌山カレー事件の推理劇
動画サイトに重大犯罪の解説が多くあります。視聴者コメントで多いのが「犯行の動機が不明なら無罪なはずだ」という見込み方です。これは無茶で、人間の行動の動機は確証がつかめないものなのです。人の行動理由は本人にさえ、とてもあいまいです。自分にとっても不明。「ヒ素で連続保険金詐欺を犯した打算的な者が、果たしてお金にならない無益なヒ素殺人を起こすだろうか」の意見は、あの和歌山カレー事件でよく言われます。この...
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中国の宇宙ステーションは着々と進行中【日本はお金の宗教あり】
中国が宇宙ステーションに必要な、ドッキングの実験に成功したニュースがありました。一応は民主化したロシア国製の国際宇宙ステーション計画には加わらず、単独で宇宙開発を進めています。日本はもう後塵を拝するというより、足元に取り残された感じ。ネット掲示板では、日本の政治がもたもたして追い抜かれたとの悲痛な訴えが目立ちます。「お金を無駄に使うなら宇宙に使え」と指摘する声も多い。その思考がすでに間違いで、「資...
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