Archive2019年09月 1/1
芸術力と経済力の成長【完成成熟を自覚すれば落ちていくだけ】
芸術家は前作に満足せずに、次作で一歩でも進んだ作品を作ろうとするものです。見方を換えると、前作に幻滅してさらに一歩進もうとする者を、真に芸術家と呼ぶ理屈がいえます。大ざっぱな話としては。「普通の画家たちも皆そうなのかな」と思われるかも知れません。ところが意外に少ないのです。一貫したこの原理で人生を駆け抜けたのは、意外にもゴッホとピカソが筆頭です。大半の画家は、むしろ途中でゆるんで手抜きの作風に流れ...
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感動は芸術性を保証しない【テロもオカルトも差別も感慨は濃い】
感動の大きさを本物に出会えた根拠としても、真理の証明にはならないものです。背中がゾワッと寒くなった自身の体験で、幽霊が確かにいると裏づける確信と似て、言った者勝ち程度の有効性でしょう。この類例は雨男や血液型性格占いなど、オカルト系が多いみたいな。日本で最近増えた無差別テロで、容疑者が語る決まり文句があります。「できるだけ多く殺したかった、誰でもよかった」。これ実は元祖がいて、信仰の対象になっていま...
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自動車のライトはハイビームが基本?【国民分断のフェイク情報】
自動車で夜走る時、正しいライトの照らし方はこうです。「普段は光軸を下げたロービームで走る。しかし田舎道などで、街灯がなくて遠くがよく見えず、対向車や対向歩行者がない場合のみハイビームに切り換えて走る。条件がひとつ消えればロービームに戻す」。これだけの話なのに、ごちゃごちゃの議論になったのは、お上から次のお達しがあったからです。(1)道交法ではハイビームが基本である。(2)事故を起こした車のほぼ全て...
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児童相談所が虐待に対応できない背景【過剰防衛とバスジャック】
児童相談所の職員が手をこまぬくうちに、親の虐待で子どもが死亡する報道が続きます。警察と連携する態勢があっても機能しなかった事件の数々。背景はデフレ不況で、子育てが負担にすぎる貧困化と、公務員削減や非正規化など緊縮財政も一因。衰退途上国化の表れです。死者が出て初めて腰が上がるなどと、日本でよく指摘されてきたお役所仕事も一応あるでしょう。しかし国民性の反映もまた見落とせません。2000年に起きた高速バスの...
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アナーキーとカオス時代のアート【ベルリンの壁崩壊と東西冷戦終結】
最近話題に多いメキシコからアメリカへの不法移民。もぐり込んでアメリカ国民に成りすます。それを防ごうと、トランプ大統領が国境に壁を設ける話。奇妙な流れに気づいた方も多いでしょう。それは不法移民に肩入れする論の不自然な多さです。不法なのに。移民ではなく不法移民です。不法。合法でなく違法。闇ブローカーなどが背後にある犯罪の話なのに、ニュース報道も含めてかばう論が多い。大麻解禁願望と異質な不法移民解禁願望...
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