Archive2019年08月 1/1
問題の解決で大事なのは解決法でない【若者の貧困化と少子化】
名言は一人が放って広まるケースに限らず、関係ない同士の人が各地で単独で思いついた例も多いでしょう。ある真理を当てた名言のひとつがこれです。「何が問題なのかを知れば、もう解決している」。実際には問題点がわかっても、解決策を打つには多少の時間がかかります。しかし逆に、いつまでも解決しない問題は、必ず問題が何なのかがつかめず迷走中か逆走中です。解決する時間の大半は、問題点を明らかにする時間になっていて。...
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集合体恐怖症頼みの現代アート【トライポフォビアとハスコラ】

著者の個人的な制作流儀の話を少しだけ。たとえばCG画に、同じ形状をいくつも並べた部分があります。しかし並べる個数は少なくしています。同じ部品をあまり多く繰り返しません。理由は、絵がダダ運動タイプにならないようにするためです。「フジツボが怖い」と女性から聞いたことがあります。「フジツボは鋭くてケガしやすいけど毒はない」などと言ったら、「そうではなくて、びっしり並んだ状態が気持ち悪い」。そこで後日浜辺で...
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表現の不自由展はダダ運動タイプの反芸術【あいちトリエンナーレ】

『あいちトリエンナーレ(3年ごとの定期展)』の『表現の不自由展』の論争で、ある性質に気づいた方がいるでしょう。批判と擁護の主張が平行線で、常に次元が食い違い続ける不思議です。アンチ民族プロパガンダに対し文句を言えば、「不当な取り締まりだ」「自由の束縛だ」「差別だ」と際限なく突かれ、この圧力は何なのかと疑問でしょう。1995年の地下鉄サリンより以前の、「憲法が保証する信仰の自由を守れ」「宗教弾圧反対」の...
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第二次世界大戦に日本が参戦した動機【空気を読んだ同調圧力】
ネットには質問サイトが多くあり、読者が匿名で質問して、別の読者が答える便利な場です。匿名なので、タブーの話題に踏み込める利点と同時に、虚偽情報を広める発信源にも使われます。問答が自演だとか。その質問サイトの定番に、第二次世界大戦の太平洋戦争(大東亜戦争)はなぜ起きたかの質問があります。日本はなぜアメリカと戦争したか。原因はインドネシアの石油ですが、総合理解は本一冊が必要で、回答も長文になり、祖父母...
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文系脳と理系脳の考え方の違い【10個の2倍多いのは何個か】
一昔前に新聞社などがよく行った、謎のアンケート質問がありました。「あなたは憲法9条を変えるべきだと思いますか」。これにどう答えればよいのでしょうか。質問の中味を置き換えると、その無意味さがわかります。「あなたは自分の月給の金額を変えたいですか」。変えると言っても、金額を上げるか下げるかが不明では、はい、いいえの希望を答えられません。このような質問が出てくる思考を、俗に文系脳と呼び称します。そして、...
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