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Archive2019年02月 1/1

お金を使わないと景気が悪くなる【正解だが論理的でない言い方】

日本で芸術以上に誤解されやすいのは、お金の意味と役割です。宝とみる感覚が抜けないのです。正解を言えば、お金の意味は借用証であり、役割は人体の血液に似ます。活発に動かし回ると健康になり、緩慢だと死期が近づく。この理解が今の日本人は芸術以上に苦手かも。バブル崩壊後の不景気が1993年にみえた頃、国民は物価が下がれば幸せになると誤解しました。安売り競争が続けば裕福になれると思い、結果は餓死や貧困家庭が続出す...

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冬の日の体感温度が温かく冷たい矛盾【地球温暖化の有名学者死去】

2019年2月17日は、戸外にいるとぽかぽか温かく、しかしひどく肌寒い一日でした。道に立つとかなり温かいのに、かなり冷たい。矛盾した天気。温かい理由は快晴だからで、やや高くなった太陽が体を照らすから、暖かい春の訪れを感じます。一方、肌寒い理由は気温が低いからで、梅の咲き始めの快晴日に起きやすいちぐはぐ感覚です。その日は温暖なのか寒冷なのかを一口で表現しにくく、天気ニュースの口調と体感にも差が生じます。お...

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拉致事件も芸術作品もわからない【強く正しい信念より証拠能力】

いわゆる拉致問題で、日本国政府は前に奇妙な行動をとりました。相手国内で亡くなったとされる被害者の遺骨が日本へ返され、日本でDNA鑑定が行われた時。「DNA鑑定を我が国でも行いたい」と、イギリスが持ちかけてきました。遺骨を少し送ってくれと。日本側は「DNA鑑定は日本だけで十分」とお断りしました。この返事の奇妙さに、報道は触れませんでした。「日本の機材は高性能だから、他国の手を借りずに自前ではっきりとわかる」...

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親殺しのパラドックスと抽象美術【自ら混乱させ矛盾を加えただけ】

親殺しのパラドックスは、タイムマシンの話題です。タイムマシンで過去へ行き、自分の生みの親を殺せばどうなるか、という思考実験です。思考実験だから、物理的や社会的な実験は行わず、脳内で仮想的に実験します。『シュレディンガーの猫』が猫を毒殺しないのと同じ。30才の男が、タイムマシンで35年前へ行きます。自分を産む5年前の母親を見つけて殺せば、自分を産めない。しかしそれが実現すれば、自分は世に存在しないことに...

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表現に矛盾がある絵は芸術的に大成功?【矛盾の語は誤用だらけ】

矛盾の語の意味を考えます。何でも貫く鋭いヤリと、何物にも貫かれない丈夫なタテを、同じ商人が売ると、説明が同時に成り立たない不合理です。好例は「丸つぶ模様が一個もない曜変天目茶碗」でした。丸つぶを天目と呼ぶから。「丸い四角」や「黒い白馬」と同じ。矛盾の語の使い方で、よくある間違いはこうです。「あなたは前に日本はもうだめだと言った、今は日本は伸びると言っている、矛盾するではないか」と。これは一人が警告...

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