Archive2018年10月 1/1
水だけで走る省エネ自動車【詐欺話を信じやすい日本の事情とは】
日本で出回る陰謀論に、ガソリンが不要で水で走る自動車があります。安くて省エネ。しかし、既存技術の利権を持つ日本経済界には不都合。そこで、政官財が団結して水エンジン車を排除し、従来のガソリン車を支持してみせるへたな芝居を続けている、という陰謀論です。その最も恐ろしい証拠は、水で走る車やバイクが実現すると、開発者が消された事件です。ガソリンなしで車が走れるのなら、自動車メーカーだけでなく石油タンカーや...
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水の伝言というフェイクと芸術【基礎知識のスキを突く詐欺商法】
「芸術が理解できない」の声を受けて、理解できない原因が何なのかを確認して回るのが本書です。理解の壁は芸術に限らないと示す意味で、他分野に生じた理解の壁もあげています。「芸術に限って全然わからない」「芸術以外ならわかるけど」の楽観視に、警告しています。国民が一斉に勘違いさせられた例に「水の伝言」がありました。コップの水に向けてモーツァルトの曲を鳴らすと、水の味がよくなる画期的な現象を記憶していますか...
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水あびできる気温の範囲が狭すぎ【夏から秋へ季節の変わり目】
春や秋の季節の変わり目には、一日で気温が大きく変わります。昨日は10度で今日は20度などと上下し、全国ニュースになったりします。そんなある日、ラジオの女子アナがこう言ったことが。「今日の気温は昨日の2倍にもなりました」。10度が20度へ数字が倍になった機転の表現でしょうが、もちろん非科学的です。倍率を言うなら、絶対温度283.15度が293.15度に上がり、わずか1.035倍です。アメリカで使われる華氏の表記なら、50度が68...
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Tシャツの絵と字の伝達力【美術絵画が字ならよく伝わるのか】
デザイングッズ通販サイトに参加したことがあり、美術よりポップ寄りだからか、オリジナル図柄のTシャツ製品が今もたまに売れます。参加当初驚いたことがあり、著者は出していませんが、絵よりも字が売れていました。文字のTシャツは、イマジネーションが無限に広がりはせず、連想するものに幅がないでしょう。むしろ焦点が固定されています。著作権保護されるデザイン物と違い、盗作もされやすい。でも絵に負けないほど、字が売...
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外国の人が納豆が苦手なのは具象の壁?【まるであれみたい】
小学生の頃に納豆を食べながら、不思議な思いがわきました。「自分はなぜこれを食べるのか」。いつから平気なのか区切りがないほど、自然になじんでいたから。「わー何これ?」の体験が一度もないまま。まず、納豆の香りから何かを連想する、その反応が自分に起きない不思議です。外国人に限らず日本人でも、大人になって初めて接した納豆の香りを何かにたとえますよね。「まるであれみたい」と。派手な特徴に注意が集中して、似た...
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