Archive2018年07月 1/1
カルト教団のテロ事件で解明されない闇【愛する者に尽くす思い】
1995年の地下鉄サリン事件など、世界で唯一日本だけで記録された化学兵器テロに、法務大臣が一区切りつけました。日本国はテロ殺人に譲歩しないとの姿勢を国際社会に宣言したかたち。ネットに関連記事が増加中で、政党人脈も含めて利害関係者が多い事件です。毎度気になるのは、被害側か加害側か一方に入れ込む部外者の排他性です。殺された側の味方か、殺した側の味方かに国民は分かれ、水と油の関係です。両方に同情し、両方を慕...
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一番大事な情報が抜けていた爪切り事件【美術報道あるある】
事件ニュースの中に、理解できないものが時々あります。近年は爪切り事件がそうでした。介護の現場で、高齢者の足の爪を深く切った虐待があった事件。どういうことかが最後までみえない事件でした。介護職員の女性が、爪切りで高齢女性の足の爪をうんと深く切り、痛い思いをさせ感染症も起こさせた容疑です。入所者の家族が告発し、職員は否認し続けましたが、ニュース報道はもどかしいばかり。最大のカギとなる情報「爪を深く切る...
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美術という美しい言葉自体が大間違い【目の保養に限られる失敗】
美術館などに税金を使う意味はあるのかと、文化行政コストの無駄がしばしば言われます。芸術やら美術は、そもそも人間に必要なのか。特に今のようなデフレ不況の時代には賛否が分かれるでしょう。「僕らの収入から税金をまきあげた、不要な箱モノ行政なんかやめろ」「天下り目的だろ」の怒りもみられ。先にやるべきは、保育所の建設や貧しい児童への学資援助だと。それに対して「美しいものを見ることも大事な情操教育です」と、教...
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ポピュリズム美術は人気作か【ルノワールかマイヨールかモナリザか】
近年ニュース報道で、ポピュリズムの語をよく聞きます。あの大統領はポピュリズムだ、あの首相が、あの党首が、委員長がと。政治の現場に大衆ウケする人気リーダーが登場した時、よく言われます。ところが、支持者の多さは民意の反映です。民主主義では数の力を正義とします。支持者数が多いほど、良好だとしてOKをつける主義。だからポピュリズム批判は民主主義の否定だと、常に裏で言われます。同様に、日本で一番人気のルノワー...
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大川小学校の津波被害裁判とゴッホ選び【時流の絵を描かない画家】
当時サイテーの画家ゴッホが、後世に最高峰の巨匠となった事件を、今正面から受け止めるのは困難です。場のTPOが異なりすぎて、19世紀の気分になれるわけもないのだし。本ブログもこう感じられるかも。「天才ゴッホをサイテーと呼ぶなんて、最低なやつ」。宮城県の大川小学校で74名もの生徒が、2011年の大津波でやられた事件も、今になって裁定は困難でしょう。すぐそばに高い裏山の林があるのに、行く行かないで長時間もめた大失...
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個性と自己中心はどう違うのか【ビートルズは排除された問題児】
過去に見た興味深いネット議論に、個性と自己中の違いがありました。自由と勝手の違いや、主張とわがままの違いと似た議論です。寄せられた多くの意見では、個性と自己中は違う前提だとして、どう違うのかを言葉で言おうとしていました。「あの行動は個性だが、この行動は自己中だ」という差を的確に示そうと、違いを明らかにする作文に皆が挑戦していました。その線引きする必死ぶりをみて、こっけいだとの意見までついに出ていま...
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地下鉄サリン事件が残した小さな教訓【説明なき沈黙がカルトを助長】
長野松本サリン、東京地下鉄サリンなど一連の事件で、日本は世界記録を残しました。化学兵器で総攻撃した大量殺りくテロは、世界で日本以外では起きていないそうだから。最近法務大臣が動き始めたので、事件特集がまた報道されるでしょう。多い声は「事件の真相は究明されていない」。他国とのつながりは解明しきれず、しかし主要テロの全体像はつかめています。犯人が言葉表現できる範囲で、新しい話はほぼ出ないでしょう。古い話...
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マンネリズムと芸術はどう関係があるのか【多作して傑作を出す作戦】
「マンネリズム」「マンネリ化」は、型にはまって停滞する意味です。芸術の創造とは逆だろうと思えます。マンネリ作品ほど売れているぞと反論は出そうですが、非創造的な印象が先立ちます。しかしそこに言い方もあります。たとえばピカソとブラックは立体派運動の最中に、似たような絵を続けざまに描いています。それどころか、二人の区別がつかないほど同じ画調でした。ならばそれらの新作はマンネリになっていたのか。作る側から...
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美とはノスタルジーである本質論【知ってる絵が好きという心理学】
「美とはノスタルジーである」は誰かが言った言葉で、著者が感心したひとつです。たとえば著者の絵は、世界中の美術とつながりがありません。「フォーブが好き」「アンフォルメルなら知ってる」「ポップ命」など、学んだ知識の応用はききません。人々の脳裏になく、連想できるものが存在せず、理解の糸をたぐれないわけです。言語にたとえるなら、英語だと少しはわかるとしても、ロシア語だと断片もつかめない感じ。脳内に暗号カギ...
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サッカー日本代表が勝つ応援方法【上げて落としててのひら返し】
サッカーワールドカップ2018ロシア大会も、ジンクスどおりです。優勝国は次回は低調となる法則で、最近5回のうち4回、1998年フランス、2006年イタリア、2010年スペイン、2014年ドイツという歴代優勝国は、4年後はグループリーグ敗退に終わりました。著者は半分冗談で、「勝ちそうな国は負け、負けそうな国は勝つ法則」としました。これは、世界一に輝いた後ですぐに崩れる意味ではありません。その後も世界一らしさを保ちながら、...
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