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Category芸術よりも難しいもの 1/3

世界は複雑なのか単純なのか【経済学が芸術学より浅い理解になる謎】

「物ごとは思ったより複雑だ」という説と「思ったより単純だ」という説は、多くの事物に両方とも同時にあてはまります。矛盾したかのようにみえます。複雑怪奇かつ単純明快。典型例が国の経済成長です。「思ったより複雑」がいえるのは、国の財源は実は通貨発行権であり、お金を発行できる上限は国産品の総量で決まるのです。さらには通貨を払って開発すれば、国産品は増加します。因果が循環します。好循環か悪循環か。自動補正は...

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日本でも誤解される戦争のメカニズム【ロシアウクライナ戦闘の泥沼】

ロシアウクライナ戦争で、日本はすでにNATO軍へ加担し、事実上参戦した状態です。日本に日米関係を超えた自由度はないから、陣営に加わる日本を軽率と批判はできないでしょう。領土問題があれば敵国にもなるのだし。しかし。世界から戦争をなくすなどは、日本の手に負えない事実がわかります。ロシアの言い分や、ウクライナから害を受けた根拠を、日本がヒアリングしたりは一応できるはず。あるいは国際的に審議もできるでしょう。...

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インターネット広告費が従来のマスコミを超えた【ウクライナ裏ネタ】

こちらはテレビを持たないので、ロシア連邦国軍がウクライナ共和国の首都キエフを爆撃する三次大戦初段の光景は動画サイトを見ています。電波放送される民法テレビ番組も動画にありますが、ネット配信専門の放送動画の方がずっと詳しい分析と、検閲もゆるい傾向です。電波放送される普通のテレビ番組は、視聴者の理解力を低め設定する上にタブーが多いので、話を単純に割り切りがち。「あることに長所と短所があり、ある条件で長所...

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ロシア国のナショナリズムと金融経済【資源国が狙われる策謀】

恐慌の後は必ず戦争が起きるお約束どおりが、ロシアのウクライナ侵攻です。コロナ恐慌を狙うレントシーキングとショック・ドクトリンが、ワールド・デザイン・ポリシーと読み取れます。反戦作品の制作動機になりそうな事件がまたひとつ。ワールド・デザイン・ポリシーは著者の造語で、アメリカ識者の動画にみる国際金融資本が世界を動かすウォー・プログラムです。戦争や紛争にはパターンがあり、グローバリズムがナショナリズムを...

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IOCバッハ会長「チャイニーズピープル」と言い間違い【脳内の混線を考える】

国際オリンピック委員会IOCのバッハ会長が来日して、JOCの橋本委員との会談で「チャイニーズピープル」と言ってしまい、「ジャパニーズピープル」と言い直した失言が報道されました。世界中から批判されていますが、深刻な問題にはみえません。古い話では、NHK紅白歌合戦の司会者が「都はるみ」と言うところで、うっかり「みそ」と言ってしまい、美空ひばりと間違ったという話題がありました。これはしかし歌手を混同したり誤認し...

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自転車のブレーキがキーキー鳴く原因が難しい【ネットに誤解も多い】

芸術がわからないという話題にからめて、日常生活でわからないことを例示してきました。自転車もまた、誤解の山だと知りました。車と同じ左側通行を知らない人さえいます。最近、ブレーキのキーキー音の原因を、著者は実験して理解しました。ブレーキが「キーッ」とか「ビィー」と音をたてる、その原因はネット解説に正解と間違いが並んでいます。タイヤの金属リム側面を、左右からはさむリムブレーキの場合です。音の原因は、ゴム...

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愚民化の統治法はアートにもあるのか【アメリカ大統領選挙】

ネットによく見る、愚民化政策という語です。庶民の知識と思考を浅くさせて、国民を知恵のない情報弱者にとどめて、支配しやすくする目的とされます。一例がソ連で行われた、テレビの教養番組を減らして芸能番組を増やすという、大衆コントロールでした。ブラック企業の論理も似て、35歳以上を採用しない慣例は、ものごとを知らない若輩を支配する論理が言われます。アラフォー以上は世間を知り、法律の知識もあったりして企業は敬...

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ブルース・リーの息子の映画死亡事故【銃器のメカで陰謀を解明】

美術作品の解釈に正解も誤解もないのですが、芸術の核心は人類史からみて厳然とあります。現実の作品を観察すればわかり、しかし机上ではわかりません。机上の解釈といえば、日本人が机上で考え込んだ限界の例で、映画界で起きたブランドン・リーの死を考えてみます。香港の武道家で映画俳優のブルース・リーの息子です。28歳の1993年の映画撮影中に、空砲の拳銃から弾丸が発射され、腹に命中した事故です。日本のネットには、実弾...

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ダーウィンの進化論は今も発展し続けている【素人は取り残された感】

著者は生物の進化論に関し、一時多くの本を読みました。ネットがない時代で、今より布教プロパガンダもゆるい頃。布教プロパガンダとは、神が人間をつくった創造説を唱える宗教の視点で拡散させた宣伝を指します。「進化論は科学的に否定済み」という宗教保護用のデマです。顕著な衝突はアメリカで、神が人間をつくったと州の小学校で教えるのは憲法違反だとする訴訟がありました。うちの子に神話を教え込まないでという告発です。...

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冬の日の体感温度が温かく冷たい矛盾【地球温暖化の有名学者死去】

2019年2月17日は、戸外にいるとぽかぽか温かく、しかしひどく肌寒い一日でした。道に立つとかなり温かいのに、かなり冷たい。矛盾した天気。温かい理由は快晴だからで、やや高くなった太陽が体を照らすから、暖かい春の訪れを感じます。一方、肌寒い理由は気温が低いからで、梅の咲き始めの快晴日に起きやすいちぐはぐ感覚です。その日は温暖なのか寒冷なのかを一口で表現しにくく、天気ニュースの口調と体感にも差が生じます。お...

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拉致事件も芸術作品もわからない【強く正しい信念より証拠能力】

いわゆる拉致問題で、日本国政府は前に奇妙な行動をとりました。相手国内で亡くなったとされる被害者の遺骨が日本へ返され、日本でDNA鑑定が行われた時。「DNA鑑定を我が国でも行いたい」と、イギリスが持ちかけてきました。遺骨を少し送ってくれと。日本側は「DNA鑑定は日本だけで十分」とお断りしました。この返事の奇妙さに、報道は触れませんでした。「日本の機材は高性能だから、他国の手を借りずに自前ではっきりとわかる」...

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親殺しのパラドックスと抽象美術【自ら混乱させ矛盾を加えただけ】

親殺しのパラドックスは、タイムマシンの話題です。タイムマシンで過去へ行き、自分の生みの親を殺せばどうなるか、という思考実験です。思考実験だから、物理的や社会的な実験は行わず、脳内で仮想的に実験します。『シュレディンガーの猫』が猫を毒殺しないのと同じ。30才の男が、タイムマシンで35年前へ行きます。自分を産む5年前の母親を見つけて殺せば、自分を産めない。しかしそれが実現すれば、自分は世に存在しないことに...

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天気予報の降水確率50パーセントはズル?【外れた時の言い逃れ】

人々が天気予報で一番知りたいのは、雨が降るか降らないかでしょう。かつて気象庁にこんな苦情が来たそうです。「降水確率50パーセントとは何ごとか。降るか降らないかひとつに決めるのに、半々の五分五分なら素人でも言えるわい」と。確率半分と言っておけば、結果がどちらに出ても当たったことにでき、そのずるいやり方に怒っているわけです。「サイコロを振った目はきっと偶数か奇数かであろう」と予言するような感じか。ずるー...

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2000年問題は大山鳴動してネズミ一匹か【日本語力の低下が焦点】

日本に「何年問題」が何個かあり、団塊の世代が後期高齢者となる介護危機が2025年問題です。何年問題の顔は、世紀末に世界を騒がせたあれです。「2000年問題は大山鳴動してネズミ一匹だ」の冷やかしがネットにあります。実はそれ、日本語の使い方が間違っています。「大山鳴動してネズミ一匹」の意味は、大騒ぎした割に小さかった事件です。実例は1910年のハレー彗星。長く伸びた尾に地球が入ると、青酸ガスの成分で窒息して人類は...

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長寿雑誌『月間ムー』とシオンの議定書【信じるかはあなたしだい】

日本のデフレ不況時代を生き延びた雑誌『月間ムー』の、創刊40周年記念セレモニーが話題になりました。幽霊、UFO、宇宙人、未知の生物、謎の未解決事件など新旧ネタを次々と紹介し、超常現象と陰謀論で説明をつけるという、楽しくもやばい内容の雑誌でした。深夜に天井裏で足音が鳴る場合。幽霊の通り道だという説明と、他人が隠れていた刑事事件とも記し、「信じるか信じないかはあなたしだい」で締めくくる趣向です。偽書のほの...

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雪道のチェーン義務法律が滑る?【スタッドレスタイヤの話はどこ】

雪道の車にタイヤチェーンを義務づける法案の発端は、今年2018年のドカ雪でした。国道を行く車が埋もれ、交通がマヒして自衛隊が救出したあの騒動。何が足りずに起きたのか。考える場が机上だとチェーンに行き着き、雪上だとスタッドレスタイヤに行き着くという。起きるパターンがあります。最初に大型トラックが進めなくなります。夏タイヤが浅い雪道でスリップするから。後の車が追い抜いて前に出ることはできません。大型トラッ...

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民族や人種差別論争にみる理解の壁とは【岡本太郎の爆発前忍耐】

画家の岡本太郎と、文学か哲学の第一人者が抽象画家を語り合う本で、興味深い事態がありました。岡本は芸術の概念を、崇高な芸事の次元から引き離そうと言い方をこらします。対して文学者は、巧みなデッサンの芸を崇高にかかげ神扱いします。文学者は抽象美術がわからないから、本題の抽象画に言及できず、写実画に心酔した話に終始します。二人は和気あいあいにみえて完全にすれ違い、岡本がいくら切り口を変えて芸術の意味を言い...

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水だけで走る省エネ自動車【詐欺話を信じやすい日本の事情とは】

日本で出回る陰謀論に、ガソリンが不要で水で走る自動車があります。安くて省エネ。しかし、既存技術の利権を持つ日本経済界には不都合。そこで、政官財が団結して水エンジン車を排除し、従来のガソリン車を支持してみせるへたな芝居を続けている、という陰謀論です。その最も恐ろしい証拠は、水で走る車やバイクが実現すると、開発者が消された事件です。ガソリンなしで車が走れるのなら、自動車メーカーだけでなく石油タンカーや...

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水の伝言というフェイクと芸術【基礎知識のスキを突く詐欺商法】

「芸術が理解できない」の声を受けて、理解できない原因が何なのかを確認して回るのが本書です。理解の壁は芸術に限らないと示す意味で、他分野に生じた理解の壁もあげています。「芸術に限って全然わからない」「芸術以外ならわかるけど」の楽観視に、警告しています。国民が一斉に勘違いさせられた例に「水の伝言」がありました。コップの水に向けてモーツァルトの曲を鳴らすと、水の味がよくなる画期的な現象を記憶していますか...

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カルト教団のテロ事件で解明されない闇【愛する者に尽くす思い】

1995年の地下鉄サリン事件など、世界で唯一日本だけで記録された化学兵器テロに、法務大臣が一区切りつけました。日本国はテロ殺人に譲歩しないとの姿勢を国際社会に宣言したかたち。ネットに関連記事が増加中で、政党人脈も含めて利害関係者が多い事件です。毎度気になるのは、被害側か加害側か一方に入れ込む部外者の排他性です。殺された側の味方か、殺した側の味方かに国民は分かれ、水と油の関係です。両方に同情し、両方を慕...

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