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Category芸術以外なら簡単なの? 1/2

拉致事件のわからなさと芸術作品のわからなさ

いわゆる拉致問題で、日本国政府は前に奇妙な行動をとりました。相手国内で亡くなったとされる被害者の遺骨が日本へ返され、日本でDNA鑑定が行われた時。「DNA鑑定を我が国でも行いたい」と、イギリスが持ちかけてきました。遺骨を少し送ってくれと。日本側は「DNA鑑定は日本だけで十分」とお断りしました。この返事の奇妙さに、報道は触れませんでした。「日本の機材は高性能だから、他国の手を借りずに自前ではっきりと...

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親殺しのパラドックスと抽象美術のパラドックス

親殺しのパラドックスは、タイムマシンの話題です。タイムマシンで過去へ行き、自分の生みの親を殺せばどうなるか、という思考実験です。思考実験だから、物理的や社会的な実験は行わず、脳内で仮想的に実験します。『シュレディンガーの猫』が猫を毒殺しないのと同じ。30才の男が、タイムマシンで35年前へ行きます。自分を産む5年前の母親を見つけて殺せば、自分を産めない。しかしそれが実現すれば、自分は世に存在しないこ...

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天気予報の降水確率50パーセントはずるい言い逃れか

人々が天気予報で一番知りたいのは、雨が降るか降らないかでしょう。かつて気象庁にこんな苦情が来たそうです。「降水確率50パーセントとは何ごとか。降るか降らないかひとつに決めるのに、半々の五分五分なら素人でも言えるわい」と。確率半分と言っておけば、結果がどちらに出ても当たったことにでき、そのずるいやり方に怒っているわけです。「サイコロを振った目はきっと偶数か奇数かであろう」と予言するような感じか。ずる...

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2000年問題は大山鳴動してネズミ一匹だったのか

日本に「何年問題」が何個かあり、団塊の世代が後期高齢者となる介護危機が2025年問題です。何年問題の顔は、世紀末に世界を騒がせたあれです。「2000年問題は大山鳴動してネズミ一匹だ」の冷やかしがネットにあります。実はそれ、日本語の使い方が間違っています。「大山鳴動してネズミ一匹」の意味は、大騒ぎした割に小さかった事件です。実例は1910年のハレー彗星。長く伸びた尾に地球が入ると、青酸ガスの成分で窒...

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長寿雑誌『月間ムー』と日本で人気のシオンの議定書

日本のデフレ不況時代を生き延びた雑誌『月間ムー』の、創刊40周年記念セレモニーが話題になりました。幽霊、UFO、宇宙人、未知の生物、謎の未解決事件など新旧ネタを次々と紹介し、超常現象と陰謀論で説明をつけるという、楽しくもやばい内容の雑誌でした。深夜に天井裏で足音が鳴る場合。幽霊の通り道だという説明と、他人が隠れていた刑事事件とも記し、「信じるか信じないかはあなたしだい」で締めくくる趣向です。偽書の...

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雪道でタイヤチェーンをつける法律は滑らないように

雪道の車にタイヤチェーンを義務づける法案の発端は、今年2018年のドカ雪でした。国道を行く車が埋もれ、交通がマヒして自衛隊が救出したあの騒動。何が足りずに起きたのか。考える場が机上だとチェーンに行き着き、雪上だとスタッドレスタイヤに行き着くという。起きるパターンがあります。最初に大型トラックが進めなくなります。夏タイヤが浅い雪道でスリップするから。後の車が追い抜いて前に出ることはできません。大型ト...

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民族や人種差別論争にみる理解の壁と岡本太郎の忍耐

画家の岡本太郎と、文学か哲学の第一人者が抽象画家を語り合う本で、興味深い事態がありました。岡本は芸術の概念を、崇高な芸事の次元から引き離そうと言い方をこらします。対して文学者は、巧みなデッサンの芸を崇高に神扱いします。文学者は抽象美術がわからないから、本題の抽象画に言及できず、写実画に心酔した話に終始します。二人は和気あいあいにみえて完全にすれ違い、岡本がいくら切り口を変えて芸術の意味を言い換えて...

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水だけで走る省エネ自動車を信じやすい日本の心情

日本で出回る陰謀論に、ガソリンが不要で水で走る自動車があります。安くて省エネ。しかし、既存技術の利権を持つ日本経済界には不都合。そこで、政官財が団結して水エンジン車を排除し、従来のガソリン車を支持してみせるへたな芝居を続けている、という陰謀論です。その最も恐ろしい証拠は、水で走る車やバイクが実現すると、開発者が消された事件です。ガソリンなしで車が走れるのなら、自動車メーカーだけでなく石油タンカーや...

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水の記憶というフェイクニュースと芸術のわからなさ

「芸術が理解できない」の声を受けて、理解できない原因が何なのかを確認して回るのが本書です。理解の壁は芸術に限らないと示す意味で、他分野に生じた理解の壁もあげています。「芸術に限って全然わからない」「芸術以外ならわかるけど」の楽観視に、警告しています。国民が一斉に勘違いさせられた例に「水の記憶」がありました。コップの水に向けてモーツァルトの曲を鳴らすと、水の味がよくなる画期的な現象を記憶していますか...

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カルト教団のテロ事件で解明されない闇はこれだった

1995年の地下鉄サリン事件など、世界で唯一日本だけで記録された化学兵器テロに、法務大臣が一区切りつけました。日本国はテロ殺人に譲歩しないとの姿勢を国際社会に宣言したかたち。ネットに関連記事が増加中で、政党人脈も含めて利害関係者が多い事件です。毎度気になるのは、被害側か加害側か一方に入れ込む部外者の排他性です。殺された側の味方か、殺した側の味方かに国民は分かれ、水と油の関係です。両方に同情し、両方...

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続・地球の本当の姿は本当はどちらなのか(後編)

「従来の丸い地球はウソで、本当はこのように歪んだ形である」と科学のウソを暴露した警告。その警告こそがウソだと指摘する科学関係者の反証はこうでした。「その歪んだ形はジオイドだから」。この短い一言は最悪でした。カタカナで煙に巻いたから。ジオイド面とは、地球の各部の重力強度と向きだけで決めた、重力地図です。いわば仮想海面。実際の地球は山あり海ありと変化に富み、ヒマラヤ山脈のように著しく出っ張る局地もあり...

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地球の本当の姿は本当はどちらなのか(前編)

「誰もが知る地球の形はウソであり、本当の地球の姿はこれだった」というニュースが、2017年の正月から出回りました。長年だまされていたことを大勢が知り、正しい情報に会えた感激を分かち合いました。「丸い地球はでたらめだった」「僕らの地球は右だった」。情強を誇る声が続きました。「地球が青くて丸い常識は、あるべき理想として美化したつくり話だった」。「地球が完全な球形でないことは、以前に聞いていたから納得で...

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ツバル国が消える地球温暖化議論も人類は苦手

ネット掲示板に時々書かれる文言「逆に考えるんだ」。向きをひっくり返して見たり、反対の立場で考察したりするのは、人類は苦手だと暗示する一言です。たとえば地球温暖化の場合。北極の氷が溶けて海水面が上昇し、太平洋のツバル国が沈んだと大勢が理解したあの話。ツバル国の消滅を防ぐには二酸化炭素を減らすべきで、中国やアメリカなどCO2が多い大国は罰金を払いなさいと。京都議定書。怒った二国は脱退。検証しますが、海...

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どっきりカメラは本当なのかヤラセなのか

どっきりカメラというテレビ番組は、早くから一般名詞として広まりました。あのスタイルは日本独自ではなく、アメリカのテレビ番組を参考にしたと思われます。そして、視聴者の議論が続いてきました。どっきりカメラは本物なのか、ヤラセなのか。脚本があって、仕込んで撮った回もあるのではと。実際には、世界の本格的などっきりカメラ番組は全てつくりものです。フィクションが100パーセント。でも、本物もある気がしませんか...

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子どもを生んだ女性はなぜ性格が悪くなるのか

ネットで幅をきかせた迷信の一例です。質問サイトや相談窓口に、出産後の女性から寄せられるある相談。以前は穏やかな人柄だった自分が、出産後に悪い性格になったという悩みです。ギスギスしたきつい性格に変化し、何かと悪口を言う自分に変わってしまった。自覚があるという。実は夫からも相談が寄せられ、妻がこんな性格だと知っていれば結婚しなかったとか、離婚の相談さえあります。離婚したケースもあったのでしょう。この悩...

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箸袋が凶器になる不思議と美術のイリュージョン

本書の一話に、手品と美術の関係があります。手品の体験は、演者と観客で大きいギャップがあります。妄想が嵩じ、超常現象や神の世界へ飛躍したケースをあげています。空中浮遊を信じた毒ガステロ支援までは行かない範囲で。ある企業の新年会で、次長が芸を披露しました。ペラペラの紙で木の棒を切断するという、精神集中と気合いの術です。紙製のハシ袋を二つ折りにしてたんねんに角を鋭くし、横に渡した割りバシに振り下ろしたの...

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世の中にわからないものは多いという理解も大事か

わからないものは何も美術に限りません。日常の中にわからない物ごとは山とあります。本書には、美術以外のわからない日常問題が出てきます。鏡が左右逆に映る話とか。STAP細胞はあるかとか。たとえば、こういうやりとり。「不倫ぐらいで、国民がバッシングするのはおかしくないか?」「そうじゃなくて、国会議員が記者会見でウソを連発してばれて、叩かれているのだ」「でも、不倫なんてどの有名人もやってるでしょ?」。「温...

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腹をこわした子どもには水を飲ませるなという美術論

常識が致命的に間違った実例に、「腹をこわした子どもには水を飲ませるな」がありました。アフリカ国の話ですね。子どもの体からどんどん水が出て行ってしまう病気。水分を体に入れなければ出なくなり直ると信じて、水を飲ませない解決策へ向かうわけです。その解決策によって、子どもは死んでしまいます。脱水症状で。しかし勘違いしている人たちは努力不足を自覚し、改めて水を飲ませないよう申し合わせる。結果子どもはいっそう...

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報道フェイクニュース2017年の第一位はさわり

文部科学省が「国語に関する世論調査」2016の結果を2017年9月に発表し、誤用されやすい語に「さわり」もあげました。「さわり」の意味を国民にたずねると、53パーセントの回答が「出だしの部分」「物語などの冒頭」だったという。正解は「あらすじ」ですと言うと、街の回答者たちは「へえーそうだったのか、知らなかった」と。「小説のさわり」とは、「小説の最初のくだり」ではなく、「小説のあらすじ」だとの正解発表...

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横綱のビールびんとケネディ大統領のライフル弾

モンゴル出身の横綱が、後輩の力士を叩いた事件。証言者が次々現れ、どんどん混迷しているところです。「事実が全然わからない」「本当は何があったのか」「この男が仕組んだ」「主犯は意外な人物だ」と。これが、1963年のケネディ大統領暗殺を連想させます。狙撃事件ではなく、後の調査のゴタゴタが似ていて。どうやら物語を創作する思考順序のせいらしく。美術鑑賞でもやはり生じる、各自にとっての真実。事実は一個、真実は...

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