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Category美術おもしろ話 1/1

リーディング・ミュージアムは先進美術の売買市場?

5月に出た政府の案。「先進美術館」(リーディング・ミュージアム)という構想。公立や私立美術館が「先進美術館」を名乗り、作品を売り買いするディーラー役となる思い切った案です。背景は、デフレ日本国で続く美術館のマネー不足です。GDP横ばいで文化が縮んだツケ。異常に小さい日本の美術市場をでっかくする、という政府の理念はマルです。ただし美術館の収蔵品を金額査定し、アート市場に流す策は微妙だと感じます。著者...

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スポーツとアートのドーピング冤罪ロジック

刑事裁判の場で、裁判官に対して黙秘した容疑者を、冤罪だと思う人はいないのではありませんか。第三者からみると、「この人は真犯人か、または犯人を知って隠している」とわかるからです。法曹界の弁「黙秘は罪に問われない」とは、全く関係がない話です。黙秘は事実を伏せる行為なので、発覚すると困る立場である道理です。濡れ衣で黙秘はあり得ない対偶のロジックです。真犯人が今も逃走中だから詳しく話したくなるはずなのに、...

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スメタナとチャイコフスキーのハッピーエンドの違い

スメタナ作曲の『わが祖国』の一曲で知られる『モルダウ』は、チェコ(かつてスロヴァキアと一体)のモルダウ川をモチーフとした管弦楽曲です。さだまさしが歌詞をつけて歌ったことがありました。『モルダウ』は短調の悲しげなメロディーから、途中で何度か長調に変えて、幸福感で締める展開です。マイナー曲をラストにメジャーに転調し、ハッピーエンドで終わらせるクラシック曲は多くあります。ポピュラーソングやロックにも多く...

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考える人になることで美術は逆にわからなくなる

美術鑑賞する脳のはたらきは、思考とは違うと疑ってきました。今日よく聞く言い方「考える力が大事だ」が、アート鑑賞には通用しない問題です。現実はどうか、理想はどうあるべきか、という二つの点で。疑うひとつの根拠は、天才的な頭脳を持つ人でも、芸術に言及する時は凡庸な認識にとどまる傾向です。頭脳優秀だと自他ともに認める人が、芸術がわからないままなのは不思議です。芸術鑑賞は思考では解決しないということでしょう...

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ビットコイン投資と絵画投資は同じだけ危険なのか

ビットコインはいつかはきっと暴落するという解説を、あちこちでみかけます。これは奇妙な訴えかも知れません。というのは購入者は暴落を織り込み済みで、マネーゲームに加わり楽しんでいるからです。暴落を願って買う人こそが本格プレイヤーであり、いわゆる仕手筋たる攻撃側にあたります。限られた人数。一方、暴落なき安定志向を持つ大多数はカモ役。ビットコイン価格には物価の優等生的な面があり、売買の動きが価格に反映する...

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あの有名なことわざは実はおもしろギャグだった

ネット質問相談サイトで早くから人気の話題に、ことわざの真偽があります。「夜、爪を切ると親の死に目に会えない」などへの疑問です。皆さん、守っていますか、破っていますか、単なる迷信ですか、と疑問が寄せられて。必ず出る意見は、灯りが暗い時代に爪を深く切る危険や、切った爪が床に落ちて足の裏に刺さる危険です。やがて、昔の人に従えば間違いないと、確かな根拠なしに賛成する意見も出て、迷信に迷わされる現代人。夜の...

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芸術の夜というドイツの美術展の何がどう一般的か

欧米先進国では美術が一般化し、「難しい、わからない、ちょっと」と敬遠する連帯の空気はありません。そういう人がいても胸張らないし、現代アート作品は日常生活の中に普通に加わっています。それが美術の一般化という状態です。一般化を背景としたイベントに、ドイツのライプツィヒ市の一本の道沿いで行われる「芸術の夜」という展覧会があります。夜がハイライトなのはわかるとして、展示会場は街路沿いにある民家やオフィスの...

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映画『モンパルナスの灯』の悪徳画商は本当にいたのか?

モンパルナスとモンマルトルは、よく間違います。著者も、あれ、どっちだったっけと、迷うことしょっちゅう。何しろどちらもパリにあり、どちらも芸術家が集まっている地区だったから。『モンパルナスの灯』という、モディリアニの伝記映画のお話です。映画に出てくるキーマンは、リノ・ヴァンチュラ演じる超悪徳な画商でした。モディリアニの才能を見抜いて、しかし彼の絵を安く仕入れて転売益を高める策略を考えます。飲みすぎで...

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音楽のオブリガートって何?、美術にもあるの?

音楽のオブリガートとは何か、ネットでよく質問に出ました。助奏と訳される技術です。ジャズ、ロック、ポピュラーでは簡単な話で、マイケル・ジャクソンの曲でも多用。が、回答は頭が痛くなる固い説明で、質問者が疑問を解消できていない様子です。実例をあげた方が早い。宮川泰(みやがわひろし)作曲、阿久悠(あくゆう)作詞の『宇宙戦艦ヤマト』のこの部分。「うちゅうーーうせんかん」「ジャジャジャジャジャ」「やーーまーー...

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プログレ音楽では成り立った、見当違いの作品深読み

ロック音楽の表現で若さと並んで多いのは、超常世界や魔界でしょう。より複雑で難解な物語性といえば、プログレッシヴ・ロックが浮かびます。クラシック似の壮大な曲に、壮大な歌詞。イギリス出身グループの四強か五強が、全世界的に有名です。中でも最も成功したグループが、ピンク・フロイドとされます。『ダーク・サイド・オブ・ザ・ムーン』の日本盤は『狂気』とタイトルされ、70年代のオリコンチャートに出るほどの大ヒット...

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超有名作品が別人の作とわかった時、何がどうなる?

交響曲の数は、ベートーベンが9曲、マーラーは10曲、ショスタコーヴィチ15曲。1曲の規模は違うものの100曲以上あるハイドンは、「交響曲の父」と呼ばれます。最大級の人気が、『おもちゃの交響曲』です。キリキリキリ、ピヨピヨピヨと玩具の効果音が印象的なあれ。しかしとっくに、ハイドンの代表曲ではなくなっています。ある頃に、レオポルト・モーツァルト、つまり超有名なアマデウス・モーツァルトの父親が作曲したと...

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芸術性を表すのに最もふさわしい言葉は何か?

ある大学の造形の先生が授業で、よくこう言ったのです。「この絵はおもしろい」「これじゃおもしろくない」。「君らはもっとおもしろい絵を考えないと」。口ぐせのように、「おもしろい、おもしろい」を連発するのです。おもしろい?、それはどういう意味なのか。新入生たちは悩み、議論しました。「うまい絵」ではなくて?。何のこっちゃ。おもしろい絵とおもしろくない絵、その差は何なのか。絵がどうなっていればおもしろくて、...

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画家の死で価格は上がるのか、いじわるばあさんの絵画投資

長谷川町子の4コマ漫画『いじわるばあさん』に、主人公がデパートで絵画鑑賞する場面がありました。将来性が確実な絵に期待して買うわけですが、それから毎日画家の家に電話をかけるのです。「今日もまだお元気ですか」と。「また」と言わず「まだ」と言うイジワルな主人公は、絵の値上がりが楽しみで、作者が亡くなる日を待っている筋書きです。高騰したら売り抜ける投機目的で絵を買っており、日本のアート市場の素顔をおもしろ...

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