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芸術は難しい現代美術はわからない抽象絵画はちょっと・謎を理解する質問回答

美術がわからない原因を解き明かす世界初の試み。作品の意味とは?。価値とは?。画家は何を考えているのか。誰がアートをわからなくした?。ネットの理解法は正解か?。一番役立つ情報は何か?。芸術は人間に必要?。現代アートとは何?。人類の文化に何が起きている?。高度情報化ハイテク文明と芸術の関係は?。

問題を解決するために大事なのは解決法ではない

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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
名言は一人が放って広まるケースに限らず、関係ない同士の人が各地で単独で思いついた例も多いでしょう。ある真理を当てた名言のひとつがこれです。「何が問題なのかを知れば、もう解決している」。

実際には問題点がわかっても、解決策を打つには多少の時間がかかります。しかし逆に、いつまでも解決しない問題は、必ず問題が何なのかをつかめず迷走か逆走中です。解決する時間の大半は、問題点を明らかにする時間になっていて。その現実を言い当てた名言です。

平成日本が傾き企業が倒れた原因は、1997年の消費税増税でした。若者層が貧困化して、少子化が急進しました。このデフレの解決法は、減税して世の無駄を増やすこと。ところが日本の不況は少子化が原因で起きたと、因果関係をひっくり返す勘違いが広まり、自滅する悪循環が続いています。

以前アフリカ国で、腹をこわした子どもが次々亡くなりました。体から水がどんどん排出されます。そこで親たちは、子どもに水を飲ませまいとしました。飲まなきゃ出ないから。その間違った解決法が日本で起きないのは、感染症と脱水症が問題点だと国民が知っているから。

ところが日本でも1960年代に「運動中に水を飲んではいけない」が実行されました。感染症よりも脱水症の方が、問題点の把握が遅れたからです。運動少年の急死という悲劇が、日本でも続きました。問題点がつかめないうちは死者が続き、しかし解決は簡単だった典型例です。

AT車の暴走事故はもう少し深刻で、メーカー叩きと擁護の工作発言に引きずられ、誰も現象自体を把握できない迷信状態です。そこで著者はAT車のドライバーに何が起きているかを、脳神経の動作原理に沿ってもう一度詳しく説明し、解決法をネットに新たに出しました。後に出版されます。
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集合体恐怖症、トライポフォビアふうの現代アート

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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
集合体恐怖症


著者の個人的な制作流儀の話を少しだけ。たとえばCG画に、同じ形状をいくつも並べた部分があります。しかし並べる個数は少なくしています。同じ部品をあまり多く繰り返しません。理由は、絵がダダ運動タイプにならないようにするためです。

「フジツボが怖い」と女性から聞いたことがあります。「フジツボは鋭くてケガしやすいけど毒はない」などと言ったら、「そうではなくて、びっしり並んだ状態が気持ち悪い」。そこで後日浜辺で確かめて、岩にツブが並んだ様子に「なるほどこれか」と納得。

ネットにはいわゆるグロ画像が多くあります。悲惨な事故現場やホラー系以外に、「集合体恐怖症」を引き起こす画像です。トライポフォビアと呼ばれ、フォビアとはギリシャ語で恐怖の意味です。日本のネットでは「ハスコラ」という俗名で一部に知られます。

ハスの花が咲いた後の実は、アシナガバチの巣に形が似て、種子入りの穴が集合体恐怖ごっこの入門だそうで。集合体恐怖症が強い人は、見て体調まで悪くなるらしいのです。起きる原因は、危険物警戒説と疫病連想説が言われ、研究途上だそうです。

それで、何かがびっしり並ぶ作品をひかえています。芸術は感じ悪いものですが、生理的な嫌悪反応は次元が別です。ジェットコースターのスリルの中に、ゴンドラが落下して死傷者が出るショッキングは含めずに、分けて考える。それは芸術も同様です。

現代アートに羅列系は急増し、集合体恐怖症にもの言わせた表現もみられます。表現の自由と称して、芸術と別次元の嫌悪や恐怖に話をずらして、そんなの許さないという反応が増えると、話を芸術に戻して創造への無理解を嘆くのは、ダダ運動タイプの流儀です。
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表現の不自由展はダダ運動タイプの反芸術なので

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『あいちトリエンナーレ(3年ごとの定期展)』の『表現の不自由展』の論争で、ある性質に気づいた方がいるでしょう。批判と擁護の主張がぶつかることなく、常に次元が食い違い続けている不思議です。

アンチ民族プロパガンダに対し文句を言えば、「不当な取り締まりだ」「自由の束縛だ」「差別だ」と際限なく突かれ、この圧力は何なのかと疑問がわくでしょう。1995年の地下鉄サリンより以前の、「憲法が保証する信仰の自由を守れ」のテレビ論争とそっくり。

これが「アート無罪」です。まず現代アートには2種類あります。著者の世界初の提言で、20世紀以降のアートに限り「三大画家タイプ」と「ダダ運動タイプ」の2種類があります。前者はピカソらの奇抜な造形で、後者はピカソの特徴に引っかけた奇抜なトンチです。

後者はこういう作品です。彫刻展が開かれたとします。お客が行くと、なぜか展示室は空っぽ。「無に遭遇したお客の顔色がアートなのです」という主張です。ピカソよりぶっ飛んでいるでしょ、と。このタイプは今も国内現代アートの主流かも知れず。『便器』『流しそうめん大会』『占い』『ブラックボックス展』。

芸術の本質は、既成の概念を壊して表現の自由を広げること。挑戦する次元は2種類あり、造形に挑戦したのがピカソ。対してピカソの特徴の言葉どおりに、造形以外に挑戦したのがダダ運動タイプです。造形の外へ自由を広げた動機は、造形ではピカソを超えられなかったからです。土俵の外に戦場を広げ、場外乱闘に変えた。

『表現の不自由展』はダダ運動タイプであり、挑発的だからと規制するとピカソやダリも規制されます。国ごとに「XX無罪」があり、「アート無罪」と「表現の自由」は同じものです。この話より難しい芸術論は存在せず、現代アート最大の謎です。本書で何章も費やしました。

抽象絵画

61 売れっ子美術家の絵はなぜショボいのか
62 ゴッホはなぜゴッホになったのか
63 美術と怪談、感覚異常がつくる世界
64 現代美術はイカサマの詐欺か (タイトルエディット)
65 ダダ運動タイプ、現代美術のちりとてちん
66 三大画家タイプ、現代美術の変人たち
67 子どもに芸術はわかるのか
68 ヘレン・ケラーと抽象彫刻の世界
69 日本人はなぜゴッホが好きなのか
70 画家の目は贋作を見破ることができるか
71 夢路いとし・喜味こいしの漫才と芸術
72 ゴッホの絵はなぜ認められなかったのか
73 ボサノヴァの影と、ゴッホ『ひまわり』の陰影
74 文明は源氏物語よりも長生きか
75 芸術の反対語とマルセル・デュシャン
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第二次世界大戦に日本が参戦した動力源は空気圧

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ネットには質問サイトが多くあり、読者が匿名で質問して、別の読者が答える便利な場です。匿名なので、タブーの話題に踏み込める利点と同時に、虚偽情報を広める発信源にもよく使われます。問答が自演だったりとか。

その質問サイトの定番に、第二次世界大戦の太平洋戦争(大東亜戦争)はなぜ起きたかの質問があります。日本はなぜアメリカと戦争したか。総合的に理解するには本一冊になるので、回答も長文になったり、祖父母から聞いたミニ体験談にとどまるなども多い。

しかし多くの若い国民には、あの戦争の空気は今のこの感じかもねと、直感できる瞬間が日常にあるものです。学校の生徒がクラス会議の様子をみて、昔もこんな空気の流れで戦争に自然に向かったのか、などと。国民性は簡単には変わらないものだから。よく知られるように、戦争に反対したのは日本軍の首脳で、賛成したのは新聞社の首脳でした。

国の自滅はなぜ起きるか。日本国民は空気で動くと言ったのは出版社の山本七平で、後世によく聞く「空気を読め」という同調圧力の合言葉を早くから分析していました。空気を読む社会に異論の居場所は小さく、チェック機能もはたらかない同調圧力が強すぎて、一色に染まる。

国民がアンケートで「消費税増税は賛成でも反対でもなく皆に従う」と判断停止したのも空気でしょう。「減税は楽で増税は苦」「ならば苦を選べば無難」「税を嫌うわがままは非国民」「お国のために皆で犠牲を払おう」「僕は上を信じます」「欲しがりません勝つまでは」。

「欲しい物を買える社会ほど景気がよいのに?」「消費縮小で大企業がつぶれて外資に買われたのに?」「消費税増税と法人税減税は同時なのに?」と突っ込んだとして。「逆境こそ戦時国民のあり方なのじゃ」ととりつく島がない。あえて人口を減らしてまで、何と戦っているのか。あの頃の空気も自滅するロマンに傾いたのか。
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文系脳と理系脳と芸術系脳は考え方がどう違う

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一昔前に新聞社などがよく行った、謎のアンケート質問がありました。「あなたは憲法9条を変えるべきだと思いますか」。これにどう答えればよいのでしょうか。質問の中味を置き換えると、その無意味さがわかります。「あなたは自分の月給の金額を変えたいですか」。

変えると言っても、金額を上げるか下げるかが不明では、はい、いいえの希望を答えられません。このような質問が出てくる思考を、俗に文系脳と呼び称します。そして、一般に文系脳を最も強くイメージさせるのはこの言い方です。「今年は昨年の2倍多い」。

昨年が10個で、その2倍多いとは合計が何個なのか。合計20個になる解釈が文系脳で、30個が理系脳ではないでしょうか。理系脳は数学的発想であり、増分が元の2倍だから合計して3倍と考えます。文系脳は、そんな理系脳の理屈っぽさに閉口し嫌います。

ところが文系と理系の違いは、実はその後の瞬間に顕著です。「2倍でも3倍でも同じでしょ」「伝えたいことはわかるでしょ」。世界を詩的にながめる文系脳と、物理的にながめる理系脳の対立です。中が入ったスプレー缶をどう捨てるかも、文系理系の差異が出そうな予感。

それなら文系脳と理系脳のどちらが、美術、芸術、アート類に理解力があるのか。これは互角と思われ、芸術系脳を別にイメージした方がよさそうです。美しいものを愛でるよりも、創造的な形態を愛でる脳のはたらきでしょう。芸術系脳は独立した第三の世界観です。

文系、理系と芸術系などの分類は、個人を色分けするためのものではなく、実は一人の中に同居する成分です。個人の脳はそういう切り替えに応じられ、混線しつつ思考の広がりがつくられます。美術制作でも美術鑑賞でも、そうした複雑な世界認識で広がりが生じています。
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事故物件の不動産で本気モードとなんちゃってモード

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怪談のシーズン。賃貸住宅に事故物件という分類があります。変死などが起きたレンタルルームを隠さず、借りるお客側に知らせる業界ルールです。家賃が割安だから狙い目で、住んでSNSで報告し、動画サイトでアクセスをかせげたりして。だから最近は人気物件だとか。

そこで不動産店側も事故物件をしぶしぶ申告するのでなく、室内をわざと薄気味悪く撮影したり、何かが起きそうな思わせぶりな説明をつけるなど、お客の好奇心を掘り起こすセールスが試みられています。

幽霊の信じ方は二重構造です。なんちゃってモードで信じ、本気モードで否定します。たとえば殺人事件で検察官、弁護士、裁判官、容疑者、被害者側、野次馬は、誰も幽霊犯人説を言いません。言いたくて黙るのではなく、全く信じていません。迷宮入りしても幽霊を犯人としない。真剣な場では幽霊は除外されます。

同様に賃貸住宅オーナーも仲介不動産店も、真剣なビジネスの場では、幽霊の存在を頭から否定します。自分がたたりで呪い殺される可能性はゼロと信じ切っており、それで物件紹介文に「出たらごめんね」なんて書きます。本気モードだと、幽霊をお笑い扱いで茶化します。

この二重構造は美術の理解でも起きると考えられます。「現代アートはわけわからない」の悩みと苦情が山とあるとしても、果たして本気か、なんちゃってか。なんちゃってモードでの反応は「わからん、理解できん、難しい」。

本気モードだと「形と色を見て感じるだけでしょ」「誰でもできるし」「それのどこが謎?」「生涯越えられないほど高いハードルなの?」。そのモード切り換えボタンはどこにあるのか。「脳内の抽象的なボタンです」と言えば、抽象はわからんからと再びもめそう。
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合成の誤謬という社会原理と現代アートの関係は

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合成の誤謬(ごびゅう)は、生涯どこかで習う言葉です。一人にとっては正解でも、大勢が同時にやれば間違いになる現象です。合成の誤謬の代表は「節約」です。自分一人が節約してしばらく自粛し、お金がたまるまで待つ行動は適切です。ところが・・・

もしみんなで節約すれば、経済が縮小し企業倒産、社員は減給や失業。餓死と犯罪にテロなど社会荒廃と政情不安、内戦やクーデターが起き、共産主義革命も起きる。さらに他国と軍事衝突する。日本が攻めた例は1929年の大恐慌から12年のオアフ島、攻められた例は1997年のデフレ化から13年の尖閣諸島。

1930年代にドイツと日本が周辺国へ領地を広げたのは、個別事情プラス世界大恐慌の引きずりでした。直後の日本の昭和恐慌は、バブル後の平成不況と似ています。合成の誤謬の好例が長期不況と戦争に集まるのは、20世紀経済の用語だった由来もあるでしょう。

経済以外なら選挙のサプライズ落選もそうですが、浮かぶのはリボン。集会で主賓や来賓は、胸にピンクのリボンをつけます。もし全員の胸にリボンをつければ、誰も目立たなくなります。車やバイクが昼間ライトをつける交通安全も、全車がやれば効果が薄れるのは合成の誤謬か。

赤い服を着て目立つ作戦で、皆が着ると埋没するのも合成の誤謬です。現代アートの倦怠はどうか。皆が赤い服を着るがごとく、派手系作品が集まり埋没する。アートの喧騒がシラケにつながるのは、合成の誤謬という対比効果喪失の面もあるのかも。作品一個ずつは悪くないのに。

皆が目立とうとして誰も目立たないリボンよりも、皆が節約して戦争が起きる結末は強烈ですが、現象は抽象的です。第二次世界大戦の説明は非常に長くなるから理解しがたいけれど、各国が価格破壊と経費削減に走って起きた合成の誤謬であったとの理解が、最も平易でしょう。
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消費税と美術公募コンテスト展覧会を無理につなげたら

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日本の消費税が不幸を呼ぶのは「新財源」「安定財源」が目的だから。お金を発行する立場の政府にとって、発行したお金を回収しても貴重品ではない。なのに各国で国税を徴収するのは、物価の安定と所得再分配が目的です。過度なインフレと社会不安やテロを予防します。

税の原理はこう。「好景気で遊ぶ金が余れば、増税して景気を冷やす」「不景気で遊ぶ金がないと、減税して景気を温める」。金満なら上げ、金欠なら下げます。結果はどちらも税収が上がります。国民がとられて平気な時に増税し、とられて困る時に減税する原理。ちなみにこの原理と逆を行っているのは日本だけです。

なぜ逆か。泣き面に蜂のロマンでしょう。困窮時の追い打ちが生きがいという。痛い目にあうと喜ぶ体質が、死者の続出も平気にさせる現象。二次大戦と同じ調子で。このマゾ傾向で、不況時の減税にポピュリズムを感じ、増税にヒロイックを体感する。楽な方が合理的なのに、痛みを伴う方に正当性と社会貢献性を感じる自滅行動でしょう。

減税はありがたいだけにバチ当たりと思い、不況下なのに増税に好感を抱く。苦しい制作ほど芸術性が上がる的な、あれと似るような、似ないような。最終的に消費税を美術と同じに扱ってしまった。んっ、美術と同じ扱いとはどういうことか。それはこうです。

「僕にはよくわからないから、良し悪しは上で決めてくれ。決まったら教えてもらえば僕もついていくから」と。公募コンテスト展覧会がこの感覚で、上が決めた評価を正とする上意下達が定着済み。「どれがいいかは各自が決めよ」と言われると、逆に「そんな殺生な」。

「増税が間違っているなら、やるわけがないから」「やっているということは正しい証明さ」の発想も、日本的な上意下達の走り方なのかも。「上が決めれば正しく、下が決めれば間違い」という、美術コンテストのやり方と話がつながった!?。ちょっと強引か。

抽象絵画

76 絵をへたにかく意味はどこにあるのか
77 タイムマシンでゴッホを助けられるか
78 美術館はなぜつまらないのか
79 おもいでの夏、主役の音楽
80 芸術と精神病の意外な関係
81 現代美術展はなぜつまらないのか
82 セザンヌの絵がわからない場合
83 夏目漱石とリボンの騎士、芸術と異国情緒
84 芸術がわからない人は世に何人いるのか
85 ゴッホの絵は時代を超えていたのか
86 美術の意味に意味はあるのか
87 日本人はなぜ絵やアート作品を買わない? (タイトルエディット)
88 日本の現代美術は世界に遅れているのか
89 日本人はなぜ芸術で金もうけしないのか
90 空飛ぶ円盤UFOと、宇宙の芸術 1
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地球温暖化と血液型占いのおもしろ心理学

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今年2019年6月後半は涼しく、例年ならクーラーや扇風機をつける暑さなのに肌寒い。7月に入り雨の合間に晴れても、さらに涼しく長袖が必要なほど。7日はクマゼミの初鳴き。60年代から言われ続けてきた、間氷期が閉じる地球寒冷化を思わせる毎日です。

実は2018年の8月も似た傾向でした。東京など関東や東北は38度などの記録的な猛暑続きで、報道は地球温暖化と二酸化炭素に明け暮れました。それなら南の鹿児島や宮崎はサハラ砂漠並みの50度かといえば、35度や33度などで熱波ニュースに出番がなかった。

なので、世界の報道は温暖化をやめています。暑かった地に異常な寒波が来て、寒い地が灼熱になる気候変動説に替えています。気温が上がる異常も下がる異常も両方あり、地球全体はやや下がっている実態に世界は切り換え済みです。日本は切り換えていない。

真夏の関東の高温は土木現象であり、地表のぺイブメント面積が増える都市化で、太陽輻射熱を蓄え気温が上がるヒートアイランド現象です。著者の近辺で最近、水田が住宅に変わりました。またエアコンの冷却塔も熱源です。これは血液型占いと似た心理学の題材でしょう。

「B型は自己中」と覚えると、自己中のB型に会うと「すごいぴったり当たる」と信心が深まります。逆に社会性あるB型に会うと、「変なのもいる」「A型に近いB型だ」と理由をつけて記憶から除外し、法則を保護する脳のはたらきです。暑い日だけを取り上げる結論ありき。

最初に入れた脳内情報による刷り込み現象は、美術や芸術でも起きるでしょう。「抽象画は難しい」も信心と化した面があるでしょう。富士山やスポーツカー本体は抽象造形だから、抽象がわかる例に出せばよいのに、記憶から除外して法則を保護した結論ありき。
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山小屋の遭難者に政府が含まれる場合の生存率

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「日本の景気は悪くなるばかりだ。各家庭の台所も切り詰める限界だ。今の政治は全くだめだ。国民の暮らしを優先した社会を実現したい」。こうして庶民の味方となって闘う情熱家も、実はめちゃくちゃな勘違いをやっています。どこが勘違いか。「優先」が勘違い。

何を優先するかは、パイの分け方の話です。たとえるなら登山で遭難して、山小屋で食料を出し合い分け合う感覚ですね。つまりお金の総量が一定の前提です。この感覚で、公務員の給与を下げ、医者の薬価も減らし、浮いたお金を子育て支援に回す発想が出やすい。それは奪い合いです。困る人を取り替える椅子取りゲーム。

分け合う発想がなぜ勘違いなのか。政府だけがお金のプリンターを所持するからです。仮に山小屋の遭難グループに政府も含まれたら、食料はわいて出るから全員助かります。家庭と違い、国単位では限られたお金を取り合ったり、泣いてもらう人を決めたり、餓死した人の遺体を食べたりも必要ないのです。貨幣プリンターで刷れるから。

事業仕分けも勘違い。「二番ではだめですか」の失敗は、スーパーコンピューターの重要性の話ではなく、総量一定のお金を取り合いする思想が勘違いです。「コンクリートから人へ」も無意味で、「コンクリートも人も」が正解でした。貨幣プリンターで刷れるから。

子育て支援も介護も、教育も道路改良も、小惑星探査も地方交付金も、美術館の補助も、全て同時に増やすのが正攻法です。フクシマも90年代に補強工事費を刷れば済んだ話。財政を共食いで考える人の多さは、貨幣プリンターの存在が抽象的な思考を伴うからか?。

実は緊縮財政を始めた1997年から、逆に国債発行は急増しました。が、政府小切手の財政出動は経費削減で省いたから無効化。これが海外に笑われた異次元金融緩和で、国債を日銀が買い取り、日銀当座預金の銀行分を積み増す奇行も。政府負債1100兆円のうち400兆円以上が山小屋の床下に眠るから驚き。
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消費税を理解しているか誤解しているかの差はどこ

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「この人はわかっている」と判別できる一言は、美術に限らずどの分野にもあるでしょう。たとえば消費税を増税する是非について。今は国民の60パーセントが反対です。その反対者さえが根本を誤解しているとわかる、ある決まり文句があります。「財源」です。

増税に反対する声の例。「国の予算不足が深刻な中で、財源の消費税は大切だが、我が家の家計も大切だから、今は増税の延期を希望する」。国の財政再建と、僕の家計再建で板ばさみの苦悩ですが、内容的に全く間違いです。そもそも増税後に家計が傾く順序の22年間だし。

お金は政府側が印刷します。印刷する政府にとって、回収した税は財産ではない。足りないと足せるから。今とかタイミングは関係なく、国税に財源の役目は古今東西ありません。消費税は景気の過熱時に爆買いをつぶし、インフレを抑制する懲罰です。たばこ税と同じ買うなの警告。

めん類をゆでる時、なべが吹きこぼれないよう加える冷水が、消費税の効果です。「なべの湯がぬるい時に、冷水を加えてどうするわけ?」が増税反対理由なら、根っこを理解した人。所得が高騰して毎日うな丼やステーキが続く金満時代に、消費税の出番だから。景気を減速させたい時の切り札が消費税であり、不景気での増税は奇行です。

某議員が国民の困窮に同情し、増税に大反対でした。しかし口に出た。「今大事なのは財源よりも国民だ」。財源の嘘を信じる人でした。この認識では土壇場で「国を優先してスマン」と言い出し、逆効果の増税に賛成しそう。国税はインフレ抑制であり、今はデフレなのに。

それなら、デフレ抑制で減税や廃止はあるのか。そうするのが普通で、しないのはクレージーかワル。デフレ時はゼロかマイナス課税(配給)で消費を誘うのが国政のイロハです。政府は医者役で、健康状態をみて貨幣を輸血したり抜いたりする。その国税がこれほど誤解されるのはなぜか。財源は具象的。インフレは抽象的。具象ならわかるから?。
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この作品価格は高すぎないかという現代アートの舞台裏

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現代アート作品が、オークションで非常に高く落札したニュースが時々あります。デフレ不況でお金に敏感になっている日本のネットでも話題になり、でもピシッと焦点を合わせて語る人は少ないようです。

多くの意見はこうです。「この作品は理解できないし、この高額も理解できない」「こんな意味不明の作品が気に入る人もいるんだ」「僕なら安くても買わない」など。「自分は自分、他人は他人」の決意が多い。しかしまれに的を射る人がいます。「自演買いでしょ」。

「ああ、そうか、そういうことなんだね」と反応する人もまれなのは、美術はやはり縁遠いからか。日本ではかなり多くの国民が、ピカソ程度の絵でも難解に感じるもの。「人の顔がなぜこうなるのかわからない」「理解するやつの気が知れない」となるピカソ絵画です。

程度の差はあれ世界中にこの傾向は残り、しかたなしに価格を頼りながら美術の良し悪しを推し測る反応は人類に共通します。これは「価値があるなしは人それぞれ」とはまた違う話です。値段が人の心をとらえる現実を利用して、素人を札束でひっぱたく説得力の話です。

高額の売買を自演し、芝居する業界の戦略があります。その購入資金を用意する国際金融や、アートのファンド部門が主役なのです。要は芸術の話題ではなく、投機の仕手戦の話題です。SNSのフォロワーを業者から買い、僕はこんなに人気者だと演出するのと似たやり方を、美術では組織的にやっています。

この販売促進手法はポピュリズムだから、立体派のピカソのようなトンデモは相手にしなかったはず。今このヤラセ売買を美術業界は敵視しません。作品全般の売買にプラスになる気運も生まれ、景気を上げる方向だから。仕込みの自演買いで損する者もなく、皆が放置します。
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未来の戦争の絵画は超抽象的な表現になる予感

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スペインのプラド美術館にあるピカソの『ゲルニカ』は、日本の新世代に理解者が多い絵です。牛や馬や人の絵だと判別でき、「それは何?」に答が出せる絵でもあるし。基本的にピカソの絵は抽象的な具象画であり、抽象画家の中で最もわかりやすい。

『ゲルニカ』を戦争の表現法で考えると、ナチスの戦闘機にスペインの町が空爆された被害状況です。あの場面は実際にあったわけではなく、具象を崩したわけでない空想画です。その図は新しい戦争でもあるし、古典的な戦争でもある。

『ゲルニカ』の戦争の新しさは、古典名画のような「兵士が刀を振り合う」「人民が銃をとった」と違う点です。科学的な機械兵器で機械的に空から爆弾を落とし、被害者は無防備の町民です。兵士ではなく一般人を攻撃する時代の始まり。

同時に『ゲルニカ』が古典的にも映るのは、目視できる光景の風景画だから。ところが2020年以降は戦争が抽象化し、目に見えず音も出ない可能性が高いのです。ドンパチやらない。戦争の目的は領土の争奪ですが、奪い方が昔とはもう変わったから。

スイスで想定された情報戦があります。相手国の領土を奪うには相手の政界に人を送り、国の法律を変えさせます。スパイ法を廃案にしたり。援護射撃は弾丸でなく情報で、テレビからネットへ。映像と言葉で相手国を操作します。「国が伸びる時代はもう来ない」とネットで繰り返して、相手国民を自暴自棄に追い込む暗示効果とか。

前にIT戦で、アメリカの原子力空母が話題になりました。船体の操縦ソフトがWindows2000だったから。プログラムを壊されたら負け。空母が買えない貧困にし向けるには、通信用中継ターミナル製品を軍部が監修し、相手国の技術を盗聴して産業をつぶす。絵にならない陰湿な戦争からは、画家も鑑賞者も離れていくでしょう。
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MMT現代貨幣理論を大勢が理解できないのはなぜ

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日本人が最も理解しがたい分野は芸術だと、著者は想像してきました。ところが、もっと難しい分野があったのです。経済です。まずクイズを出します。次の3つの説明を、何となくでも理解できるでしょうか。

(1)自国通貨建ての赤字国債は、無限に発行しても財政破綻しない。(2)ただし増やせる上限はインフレ率で決まる。(3)政府の負債は国民の資産となる。これがアメリカ民主党議員が紹介し、世界の経済界でもめている『MMT』(現代貨幣理論)です。経済界のゴッホ。

国債とは政府が発行する証券です。誰かが買います。国債を担保に政府は政府小切手を発行し、小切手を政府業務の相手事業者へ支払います。例えば高速道路やリニアモーターカー。これが、政府から民間への財政出動です。出動したマネー創造の合計残高は日本が1100兆円、アメリカは2300兆円。経済大国はこの負債金額が大きい。

人間の理解の壁になるのは、(1)(2)の二条件を合計する点です。(1)で無限に増やせると言うものだから、経済学者たちは即反応しました。「お金を無限に増やすクレージーはあり得ない」「無限ができると言うなら今ここでやってみろ」「無限は限りなく大きいぞ」と。

(2)で上限が規定されるから、無限は単に原理です。車にガソリンを入れ続ければ、無限に走れる的な話。しかし、騒ぐ者が必ず現れます。永久機関を信じる宗教かなどと言い出す。二段階ロジックに加え、無限という抽象概念がネックになります。結果的に「あなたはMMTを理解できますか」が、世界各国で知能テストみたいに扱われています。

「以下の場合はその限りでない」など、条件つきの文書は法律にもよくあります。この難易度で、MMTは地動説や相対性理論や抽象画のように、新たな理解の壁です。ちなみにMMTは中国の成長と日本の衰退の経済差も説明でき、起きている現象どおりの怖い法則です。
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芸術や美術がわからない現象を時々再確認

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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
本書は「美術がわからない人に美術を教える本」ではありません。そうではなく「美術なんてわからないやと思ってきた人が、なぜそうなったのかを今からでもチェックできるガイド本」です。「これが原因だったのか」「それなら今すぐわかるぞ」と。

「自分は美術やら芸術やらが難しくてわからない」と思っている人に、「それはたぶん、ここに引っかかるせいではないか」とヒントを出します。本当は大勢がわかっているのに、わかっていないつもりへ脱線したケースが多いからです。

たとえば日本では、多くの人が絵画を見ても意見を言えません。自分の意見がないまま、「この絵の評価はどうなっているの?」と外に意見を求める傾向があります。正解を外部から探してきて、覚え込もうとする反応です。どうも皆さんコチコチ。

作品を見ても自分の感想が白紙で、まずは世評を知りたがる。次に世評を記憶し口にするようになる。この現象が日本で顕著な原因は、国民が美術ととても縁遠いからです。ここをぼかしたらだめ。暮らしがアートに遠くて、語る言葉も未発達。何を言うべきか、言葉の用意がない。

よくイメージされるのは、日本人は生真面目で固く、個性嫌いで排他的だから、柔軟性が要求されるアートは苦手なのだという説です。しかしそれなら、音楽と美術で大きすぎる落差が説明できません。音楽は売買される幅が世界一広く、音楽市場規模世界第二位が日本なのです。

美術に限って、国民に意見を言わせない何かがあるはず。疑惑のひとつはコンクール型の展覧会でしょう。日本では、美術の価値を上が決めて下に伝える展覧会ばかり。悪循環が起き、「自分の目で見ない」「だからわからない」「だから自分の目で見ない」の無限ループです。
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AT車のペダル踏み間違え事故とギアシフトレバー

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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
コンビニへ突っ込むAT車の事故ニュースが、まだまだ続いています。日本に限らず、動画サイトの海外映像でもよく見ます。本書ではAT車の事故を芸術のある一面で解明し、反語を誤解釈するように踏み間違う脳のはたらきを説明しました。

その伏線は周辺にもあり、ひとつはギアシフトレバーの操作体系です。最近T社製P車で踏み間違い暴走が続いていると話題です。内外のP車オーナーが、事故につながりそうな間接要因を解明する動画を作っていました。どうもシフトレバーのデザインが疑わしいという。

ギアポジションは前の画面に小さく表示され、MTのような手感覚がなく目視が必要です。左手で操作するシフトレバーは極めて独特で、謎のBの語もあります。車をバックさせる意味かと思えば、エンジンブレーキ相当が利くモードだという。エンジンブレーキを略してB。

Bマークが違和感を与え、いつか手足が大混乱する可能性が指摘されています。しかしAT車はそれ以前に、元々ひどく変です。ニュートラルの前方へレバーを押せば後進し、後方へ引けば前進するのが、昔からの基本デザインだから。前なら後、後なら前。何それ?。

ハンドルを右に回せば車が左へ進むぐらい、人間工学に反しています。運転者は違和感に思考で立ち向かい、思考が途切れて直感で動かすと逆をやらかす。この異常な基本形を踏襲する全車種が、人の本能に逆らう欠陥デザインです。今さら多すぎて否定できないだけです。皆で渡った赤信号が肯定されていて不気味。

ネットはP車叩きとユーザー叩きの戦場ですが、考えるべきはコンテンポラリーアートと、カーオペレーションデザインの差です。わかりやすく保守的で、甘く優しく親しくあるべきはどちらか。謎と不思議と突飛ぶり、意外性で驚かせ、裂け目で考え込ませるべきはどちらか。

アートの陰謀説と、ピカソのTPO

91 空飛ぶ円盤UFOと、宇宙の芸術 2
92 アポロの陰謀説と、ゴッホのTPO
93 アートの陰謀説と、ピカソのTPO (タイトルエディット)
94 美術の甘えの構造
95 インターネットは世界美術全集になれるか
96 写真は芸術か? 1 心霊写真編
97 写真は芸術か? 2 デジタルフォト編
98 冤罪事件と美術
99 日本の政治がダメな理由の根っこは何か
100 AT車の暴走、ARTの暴走
101 美術で景気を良くする方法はあるのか
102 二酸化炭素地球温暖化と芸術の嘘デマ
103 永久機関と抽象美術
104 美術鑑賞の予行練習
105 ステレオ芸術、オーディオ芸術とは
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美術作品の全てに共通するコンセプトとは何か

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「この作品は何を伝えたいのか」と疑問を感じる絵や彫刻は多いもの。作品ごとに形も色も違い、造形や方向性もまちまちで、鑑賞に行き詰まる方も多いでしょう。実は理解の突破口があり、全ての作品に共通するコンセプトがあります。どの作品も同じことを言っています。

それは「平和」です。作品が伝える決まった概念は、平和と繁栄です。わからない作品に出会えば、「これの意味は、平和を大切にということだな」と思えば、必ず当たってしまうのです。

たとえばスペインのプラド美術館にあるピカソ『ゲルニカ』は、爆撃された街で人々が逃げ惑い、バラバラ遺体が散乱したキャンバス画です。当然美しい光景を描いたのではないから、バラや美女を描いた油絵とは違う世界です。

なのに『バラ』『美女』『ゲルニカ』には、共通して平和を願う思いが込められています。全く違う方向の作品でも、その共通コンセプトだけは全てに備わっていて、個別に謎を解く必要はありません。平和を肯定しない作品は存在しないから。

絵画や彫刻を見る時には「これは要するに平和が言いたいわけだ」で、百発百中です。画家Aの平和表現、彫刻家Bの平和表現という異口同音が、アートの隠れた普遍性です。悪魔的な造形であれ、ゴミを積み上げてあれ。ということは、平和をテーマにかかげた美術展は無意味です。

なぜ作品が平和主義なのかは、ものづくりの普遍性でしょう。ついでに作品作りは子育てみたいなものかと、こじつけた説明もできます。種の保存、生存本能ではないかと。ところが、一部に例外があると気づきました。ひとつはトリックアートです。
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税金と芸術はどちらが国民に理解されているか

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所得税や消費税などは何のために徴収するのか。「国民から集めた国の運転資金でしょ」「税収が多いほど国の予算は増えるから」と思った人は、完全に誤解しています。えっ国の運営費ではなかったの?。そう、国の税金にそんな機能は一ミリもありません。ええっ?。

国の運転資金のひとつは、国が国会議員に払う報酬です。月額129万円。焦点は自国通貨です。円は国会議員の判断で、政府の子会社同然の日本銀行から発行できます。プリントするだけで議員報酬のお金を用意できるのです。では、なぜ全額ではなく一部だけ印刷するのか。

お金が増えすぎるとインフレになるからです。つまり国税の最大の機能は、インフレ率を上げすぎないこと。景気の上がりすぎへのブレーキ役です。国税は運転資金ではなく、インフレ防止です。副次効果ではなく主目的です。予算づくりの増税は完全な誤解の産物で、お金が不足なら増刷するのが政府の仕事です。

税が軽いと国民は買い物を楽しみ、好景気にわきます。でも無税だと、お金の増え方が速くて過剰インフレになります。人は好奇心旺盛だから食べて遊んで何でも体験したくて、物が売れすぎます。フェラーリ車の注文が数百万台に増えるとか。そこで課税して買う気をなくさせます。この原理の成功例がタックスヘイブンで、失敗例が福島原発です。

ならば、消費税率が高い国は何なのか。経済成長でインフレの国です。浮かれた国民に冷や水をあびせるのに、消費税は即効性が高い。正反対のデフレ不況であえぐ国は、逆に大幅減税して買い物ブームを起こすのがハウツーです。インフレ基調に戻るまでお金を印刷して。

ここで二つの奇想天外をくらべます。「芸術はデッサン技術ではなく、表現の裂け目である」と「国税は運転資金ではなく、インフレ防止策である」の二つ。国民にとって、どちらがより奇抜すぎてついていけないでしょうか。芸術と税金はどちらがわけわからない?。
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消費税はグロアートよりもグロテスクだって?

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日本国民は消費税が上がるたびに、国の財政は危機だからしかたがないと身を引き締めます。危機の時こそ自らも痛みを分担して、犠牲を払う責務を感じながら。僕らが負担した消費税が国を助けるのだと、愛国心を忘れずに。「少子高齢化の福祉へ少しは貢献できただろう」と。

買うのを断念した天体望遠鏡の消費税2万円は払わないとして、食費の節約で買ったモヤシの消費税1円はお国に捧げるのなら、ぜいたくを捨てた貧困化も何のその。努めを果たして気分も悪くない。しかしそんな国を思う気持ちは、昔も今も踏みにじられ裏切られています。

なぜなら消費税の増税は、法人税の減税と毎回セットだから。消費税は国庫に入っているようにみえて、企業へ献上された計算なのです。企業の内部留保を増やして株主へ渡り、その多くは海外の持ち株会社です。庶民の資産は、マネーゲームの強豪へと移動しています。

順序はこうです。財界は法人税を下げて欲しいと国会議員に要求し続けています。口だけでなく政治献金して。だから法人税の減税が先に決まります。そして下げた法人税を穴埋めするために、別の税を上げることになります。その穴埋め役が、消費税とタバコ税や出国税です。

みんなが払う消費税は、堤防や保育所やあかずの踏切には使われずに、企業と投資家に入ります。政府関係者からすれば、消費税は国への貢献と関係なくて、国民に感謝する筋合いもないわけで。情がある庶民は、富裕なビジネスマンがさらに太るこやしにされています。

「全然わかりません」と国民が言い出す対象は、政治よりは芸術が先にくるでしょう。しかし自覚はなくとも、政治よりも芸術に皆さんは明るいのです。現代芸術よりも、多少わかっているつもりの現代政治の方がグロテスクで、圧倒的に闇が深い。
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消費税の増税をやめろという主張に多い忘れ物

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消費税を上げるなという主張に、たいてい大事な一言が抜けています。現代アートがわからないと言う人に、キモとなる抽象論理のトリックを説明し忘れたまま、簡単だよと言うのと似た感じで。

消費税に反対する動画で、こういう説明を見ました。「消費税は消費者から取る」「だが今後日本は消費が減っていく」「だから取る消費税も減っていく」「減っていくから行き詰まる」という論法。この説明はとてもおかしいのです。

日本で起きている消費税の失敗は、「率を上げて額が減る」の悪循環だから。税率を上げると、買い物をやめる人が増えます。横ばいではなく減る。300万円の車をあきらめて、200万円の車種に落としたり。絵画や天体望遠鏡を買う人も減る。増えるのはモヤシを買う人。

買わない選択が増えるから、消費税5パーを10パーに上げても税収は真っ直ぐ2倍には増えません。やめた天体望遠鏡の消費税は国に入りません。この話を抜きに消費税増税に反対しても、説得力がありません。「税の回避は非国民」と言い返されて終わりです。

消費が減っていく、という出発点そのものが消費税で生じた結果です。1997年の消費税増税以降に内需は低迷し、最新パソコンや予備のスマホを買い足すのも、皆さん節約中ですよね。少子化の表れではなく、成人の買い控えです。増税のせいで消費が減っていく因果関係です。

趣味の分野がひどい。高級カメラやオーディオ、レコード盤、楽器類、テニスラケット、スノーボード、ロードバイク、ブランドバッグ、彫金アクセサリー、高級化粧品、シャンパンやマツタケ、カルチャー講座、水泳教室。「率はアップで額はダウン」でもやるのは、最初から動機が国づくりとは異なるからでしょう。
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