芸術が躍進している良い知らせかと思いきや
2017-01-05 Thu 05:57
2017年になっても、日本国内はまだまだ不況です。大手企業と公務員以外は、24年続く平成大不況から一度も出たことはなく、下り坂を下り続けています。政官財の全員が格差社会をやめますと言う日まで、今後も内需は低いままです。社会単位で奇跡はない法則どおりに。

で、この不況の初期によく飛び交った言い方。「ディスカウント店が大人気」「100円ショップが伸びている」「今なぜリサイクルショップなのか」「軽自動車が売れまくり」。話をどこに落とすかと思ったら、「不況にもかかわらず、伸びている分野もちゃんとあるのです」「努力しだいで繁盛するものです」という締めくくり方でした。

違うでしょ。そんな話じゃない。その手の分野の躍進が意味するのは、不況がひどくなっている裏づけです。不況に負けずにがんばっている人もいて、その熱いパワーに感心したなどと称賛したら、何をかいわんやです。「不況はウソだよ、しっかり売れている物があるのだから」と、低価格商品の伸びを好況の裏づけに使う分析は間違っています。

これと似たことが、芸術不況でもいえるのです。「目の錯覚を楽しむトリックアートが大人気」「ファッションショーとのコラボアートが伸びている」「今なぜ美術館でコンサートか」「ミュージアムのレストランがおいしい新時代を味わおう」。

本当はピカソやポロックが本命で、それを楽しみ味わうのが第一志望のつもりが、「芸術は難しい、現代美術はわからない、抽象はちょっと」にやられて理解及ばず。仕方なしに周辺へ流れたと、うがった見方もできます。この「うがった」は本来の「隠れ正論」の意味であり、テレビ人が用いる「こじつけた邪推」の意味ではなく。

抱き合わせ販売というのがあって、人気商品と不人気商品をセット販売し、不人気の在庫を処分する手段です。現代アートが他ジャンルとの組み合わせで登場する場合、芸術が躍進している朗報というよりは、救済モードに入っている裏もあるということです。コツを知って、第一志望で楽しもうではありませんか。周辺に流れずに。
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