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第二次世界大戦は、欧州大戦と太平洋戦争の激戦で、世界を大破壊しました。戦況が傾いたのは、それぞれノルマンディー上陸作戦と、ミッドウェー海戦とされます。その太平洋戦争では太平洋南部の島を奪い合いました。当時のプロペラ機で、日本を空爆して帰れる距離だから。

登場国のうちアメリカは、欧州大戦と太平洋戦争(大東亜戦争)の二股かけました。日米開戦は75年前の今日です。後につくられたアメリカ映画に、南太平洋の孤島で日本兵とアメリカ兵が二人だけで戦う筋書きがありました。

互いに相手を一度は生け捕りにするのですが、ポツンと二人だけが島にいる事実に二人とも気づいていきます。無意味な戦闘を続けていると感じ始め、ついに縄を解いて二人は共同のサバイバル生活を始めます。

やがて身の上を語るのですが、何を心の支えにしているかに話題が及びます。アメリカ兵はキリスト教を信仰しています。そして日本兵に問いかけます。「あなたに神はいないのか?」。黙り込む日本兵。アメリカ兵は声を荒げます。「日本に神はいないのか?」。

「いるさ、いるよ」。映画を見ていた年輩が言いました。活劇に加わったつもりで思わず言い返す、ありがちな反応とは違いました。日本兵が何も信じずに戦場へ行ったかのように印象づける映画への不満でした。戦中の日本事情を知らない者が作った映画は許せないと、歴史認識がおかしい作品に憤慨したわけです。

違う違う。アメリカ兵の問いは映画全体が発する反語です。「いない」で神の存在をうんと強調していて。そもそも日本人が信仰でまとまっていた事実は、戦前のアメリカ国内でも日本を知るためのプロパガンダフィルムで説明されていました。このように反語表現をキャッチするかどうかで、映画の評価が割れることは実は多いのかも知れません。
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Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?