現代アートフェスティバルの勢いをローカルから広げる
2016-09-23 Fri 02:40
日本のこれまでの現代アートイベントは、地域への経済効果は十分であっても、美術界への効果はわずかでした。具象画の売り上げにも貢献していないし。世間一般からは二軍扱いされたのは、「現代美術はわからない」「抽象はちょっと」が国民の大多数だったからでしょう。毎度ここがネックです。

そのせいか近年のフェスティバルでは、町の知名度アップや経済波及の予想金額、移住やUターン誘致を前面に出していたりもします。アートは主役というより舞台背景の役に流されてしまい、もう花より団子でいいやと割り切った感じで。単なるきっかけですと導火線扱いされたり、街づくりのBGM的に流れているアート。

さて状況説明はこの辺で、まず芸術の本を出版しました。内容は美術への質問と回答集です。「美術は難しい」「現代美術はわからない」「抽象はちょっと」から決別して、どんな作品でもピンとくるよう、心が閉じない心得みたいなものとなっています。

たとえばゴッホとポロックは作品が似ていませんが、それぞれに見方や味わい方があるなんて言われても、個別対応では手に負えません。全然簡単じゃないし、美術は本業でなく、誰も個々に暗記して回るほどヒマじゃないし。ゴッホとポロックが人類の行動の線でどうつながるかが、一番欲しい話題なのです。

ゴッホもポロックも上手な絵とはいえず、ならば上手とは何なのか。この語がそもそも怪しいぞと、序盤から疑惑が現れます。こういう身近な引っかかりから入って、からまった糸を早くほぐすための本です。
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