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最近の欧米国で日本の現代アートの需要が高まっていることは、あまり知られていないようです。絵画や彫刻、書や写真もです。傾向はもっと前からあったのですが、ブレイクさせたのは東日本大震災でした。

東日本大震災の津波と原子力発電所の惨事で、日本を支援する輪がヨーロッパ国に広がり、文化交流活動が続いています。サブカル系とアート系とも出番が増えました。日本の特にコンテンポラリーが。

日本の美術求むという潮目となり、この何年かで欧米の作品展に参加したり、実際に外国へ住んでみる日本人美術家も増えました。

ところが今も、日本は24年にも及ぶ不況の渦中です。地震前に世界が日本へ期待したことは、バブル後の経済立て直しでした。ジャパンマネーで世界が安定するという期待です。すべての先進国がGDPが何倍にもなる中、日本だけが慢性不況で横ばいの24年間だから。

先進国からの苦言に日本は応じられず、苦言も消えた頃に何と東日本大震災です。そして今、現代アートを欧米へ送ろうにもジャパンマネーは枯れています。国内アーティストは経済困窮し、活動停止や撤退を余儀なくされる悲運です。2012年頃に制作をやめた作家が多い実態。

日本現代美術のクリエイターたちは自国に基盤もなく、花咲かすこともできずに国際的日本ブームが終わる流れがみえています。国内は芸能人の絵画で事足りている状態。この本の大部分は近著ではありませんが、今持ち出してきたのは国内の全美術家を支える日本市場づくりです。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?