FC2ブログ

-
「絵を描くのが好き」「ものを作ることは楽しい」「何か色々できそうな気がする」というわくわくする若い熱意は、意外に早く冷める結果論があります。スタートできなかったり、その後が続かなかったり。

続かない隠れた原因は、ひとつは表現が多様化した時代性です。既存作品が多岐に渡る時代に、ビギナーが何か作ってもどれかに似ます。他人がすでにやったことばかりで、自分らしさが出ない悩み。視界が広がるほど、相対的に自分の小ささを感じるのです。

美術家は資格のない自由業なので、世界共通で職業として安定せず、収支が合わない赤字続きが普通です。ある時熱烈に入れ込んでも、翌年また翌年と持続するには、特別な動機がいると気づきます。横好きぐらいでは、一回結果が出ないだけで崩れやすい。最初は美術へ進みたかったと言う音楽家がよくいますが、転向して正解です。

長続きの秘訣はおそらく恨みです。哲学者や伝道師になることで、美術家の関心は続くでしょう。人は誰も明るい笑顔だけでは生きていない、それが制作のカギです。おもしろくて収入になり、楽しい輪ができる幸せな分野は他にいくつもあるでしょう。

いったい何を伝道するのか。自分の独自性です。他にはない自分の表現が用意でき、その存在を世に認知させるぞという目的意識です。平和を伝えたいとか、そんな主張なら美術以外でもできるし。

作らない立場の人が、伝道に目覚めることもあり得ます。でも少ない。まずは、日本で美術が極端にマイナーになっているのはなぜか。焦点を整理する解説サイトを、最近別につくってみました。
→ アートの本格解説(スマホ用)
関連記事
スポンサーサイト
現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?