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著者はかつて、音楽の著作権を全く勘違いしました。歌手がお金を放送局に払い、レコードを置かせてもらっていると思ったのです。小学生の時、リクエスト番組で耳にした言い方。「番組で知った曲をレコード店で探して買いました」でそう思ったのです。

国民はラジオで聴いて曲の存在を知るのだから、放送局が宣伝してくれたその謝礼を、歌手が払うと思ったわけです。「放送局様、曲を流してくれてありがとう」と。実際は逆で「歌手様、曲を流させてくれてありがとう」が正解。

著者の勘違いは、原作者が最強の立場だとする認識不足でしょう。そしてこの素朴な感覚は、後に世間でも起きていると知るのです。たとえば演歌の森進一が、『おふくろさん』を改変して歌った事例。

あの時のバッシングには、「歌手は作曲家に感謝しろ」と同じ程度に、「作曲家は歌手に感謝しろ」の意見がありました。歌手が歌って宣伝したおかげで有名になれた作曲家は、歌手を敬えという意味です。作曲家ごときの分際で、偉い歌手様に意見するなんてひどいと。

ところが現実は、歌の達人より作曲の達人がはるかに少数だから、作曲家の地位が高いのです。歌手は作曲家を生涯の恩人とすることも多く、だから作曲もできるシンガーソングライターは地位が高い。バンドがプロデビューできるかも、コピー力ではなくオリジナル作曲力です。

美術家も作曲家タイプと歌手タイプに分かれるのは、隠れた実態です。絵にもオリジナルがあれば、カバーバージョンもあるという歴史の秘密があるのです。これは盗作の事情へ話が向かうと、諸般の事情で荒れるものなので、深入りせずにここまで。
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Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?