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近年ニュース報道で、ポピュリズムの語をよく聞きます。あの大統領はポピュリズムだ、あの首相が、あの党首が、委員長がと。政治の現場に大衆ウケする人気リーダーが登場した時、よく言われます。

ところが、支持者の多さは民意の反映です。民主主義では数の力を正義とします。支持者数が多いほど、良好だとしてOKをつける主義。だからポピュリズム批判は民主主義の否定だと、常に裏で言われます。

同様に、日本で一番人気のルノワールやマイヨールは、ポピュリズムを代表する理屈です。市場の売り絵も同じ道理で。ポピュリズム糾弾は、誰もがわかる人気作品をけなす話に陥ります。当然ブーメランすぎて、音楽はもとより美術でもあまりやらないポピュリズム批判です。

ピカソ、ミロ、ダリの三大画家で考えると、この逆順にポピュリズムでしょう。わかる人が多い作品ほどポピュリズムというのは、話が合います。抽象画は大衆迎合に遠いから、ポピュリズムから遠いし。

マスコミは、マン・ストッピング・ワードとして、ポピュリズムの語を多用します。思想や利害がぶつかる敵性リーダーへの悪口が多い。今の当面のポピュリズムはナショナリズムを指します。地域文化をシャッフルするのがグローバリズムで、フィーチャーするのがナショナリズム。かつポピュリズム。

ポップアートは大衆向けだったはずなのに、ポピュリズムとは呼びません。難解だからか、ナショナリズムでないからか、はっきりせず。とはいえポップはアメリカンローカルの面が強いから、一貫させにくい語でもあり、あいまい語の一種になっています。『モナリザ』はポップかと問われても、答えにくいし。
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Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?