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「マンネリズム」「マンネリ化」は、型にはまって停滞する意味です。芸術の創造とは逆だろうと思えます。マンネリ作品ほど売れているぞと反論は出そうですが、非創造的な印象が先立ちます。

しかしそこに言い方もあります。たとえばピカソとブラックは立体派運動の最中に、似たような絵を続けざまに描いています。それどころか、二人の区別がつかないほど同じ画調でした。ならばそれらの新作はマンネリになっていたのか。

作る側からすれば、新造形はある程度の数量が必要です。一点のみ作っても何も起きないから、似たものを何十枚か作って層の厚さを出したいわけです。特集展示会ができる規模をそろえ、画集も出したいしと。

類似品で弾幕を張って宣伝します。同時に、代表作をものにする目的もあります。傑作は一発ではできないから、数を撃って理想の的に当たる確率を上げる数学的な解決法です。たくさん作った上で、抜粋して顔役にします。

立体派が出た頃に「何じゃこの変な絵は?」と感じた人は、何度か見るうちに「またこれか、マンネリだな」と感じたでしょう。「この絵はたくさん」「もうお腹いっぱい」と、うんざりした気持ちになったでしょう。まだ世に珍しいのに、飽き飽きした反応が早めに出てきて。

ポロックなど伝統破壊型も、この反応を誘ったでしょう。理解できないとマンネリを感じやすいのかも。美空ひばりと安室奈美恵は同じという人は、マンネリのため息が早いでしょう。逆に今さらの印象派ふう絵画をマンネリと呼ばないのは、大勢の今の趣味に合うからでしょう。
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Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?