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この10年、ベーシックインカムの語をよく聞きます。最低所得保証。その議論には各人の視界が反映します。広く遠くまで見るとベーシックインカムに賛成し、狭く近くを見ると反対する構図です。

失業しても生存できる程度のベーシックなら、支給額だけでは最低限の生活がやっとで裕福になれません。働かないと車もパソコンも買えず、海外旅行も無理。この制度に賛成する人には共通点があります。それは頭脳労働、知的業務が今後激減する証拠をあげている点です。

チェス、将棋、碁の全てで人工知能AIが人間に勝ったこと。銀行融資なる高給専門職をプログラムソフトに替えて、技能者の解雇が始まったこと。全分野で自動化。レジ係に運転士、相談員やすし職人に済まず、普通の店員や診断士や弁護士や教師も、無人ロボット化で大きく削減される職種です。働く場自体が消える未来が予約されています。

対して反対者は、制度を変えるつらさと利害、財源、働く意欲を理由に不可能との結論です。賛成者の視界に人類の進歩が生む社会崩壊があるのと対照的に、反対者には私情の吐露も多い。問題が大きいから手に負えないし、僕は銀行員やすし職人ではないからねと言いたげ。

両者の違いは、芸術の定義と似ています。人類の各時代の仕事を分析して、悠久の芸術を定義する者もいます。一方、今自分に描ける絵画が、芸術と呼ぶ範囲に入るように定義する者もいます。

人工知能の発達でしぼむ職業に、実は画家も含まれます。資本主義が人類排除の段階に来たシンギュラリティー以前に、世界一の高齢化社会なのだから日本は早い助走が賢明でしょう。フルタイムまでは無理な高齢者の自立も、飢え死にの確率をゼロにすれば再出発しやすいはず。
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Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?