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外国の美術展に参加するアーティストに、大事な注意事項があります。美術にシンデレラ現象はないというのも、そのひとつです。一晩で出世はできません。

シンデレラ現象は、他のジャンルでは実際に起きています。ジャズ音楽ではキャノンボール・アダレイ、ロックではオールマン・ブラザーズ・バンドやサンタナ。ミュージカルでも、一夜でスターというアメリカンドリームがたまにありました。

しかし絵画や彫刻では起きません。世間の関心度が低いからです。鉄道模型に画期的なアイデアが生まれても、狭い盛り上がりなのと似ています。だから絵画や彫刻では、作品で弾幕を張る必要があるのです。射撃場のえり好みは損なだけ。

そして考えてみると、音楽家も俳優もやはり数は撃っています。音楽ならクラシックでも年間50回以上はコンサートに出て、ジャズで100回、ロックで年に200回なんてことも。

画家や彫刻家で、年に100回展示するケースはまれでしょう。たぶん大多数は年1回きり。まさに露出度どおりの目立ち方です。だから、外国で一回展示して反応がなくても、絶対にひるんではいけません。何度でもこりずに挑戦するが勝ち。美術にシンデレラなし。

現実には一度試して不発だと悲観し、成長の機会を自分で消した撤退が目につきます。だめ画家ゴッホでさえ、しつこく何度も挑戦し、没後に弟の妻が執念で社会に認知させました。著者は他人の好作品にスキを見つけると、修整して何度も舞台に上げることを考えます。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?