FC2ブログ

-
どっきりカメラというテレビ番組は、早くから一般名詞として広まりました。あのスタイルは日本独自ではなく、アメリカのテレビ番組を参考にしたと思われます。そして、視聴者の議論が続いてきました。

どっきりカメラは本物なのか、ヤラセなのか。脚本があって、仕込んで撮った回もあるのではと。実際には、世界の本格的などっきりカメラ番組は全てつくりものです。フィクションが100パーセント。

でも、本物もある気がしませんか。実際は皆無なのに、わずかでも本物があると考える原因は何か。これは、振り込め詐欺に引っかかる現象と同じで、「迫真の演技」が答です。本物とは、上手な演技で視聴者をだまし切れたケースを指し、だまし損ねた時にヤラセだと言われます。

海外どっきり番組で、深夜ピエロが刃物で市民を殺し、目撃した市民を追いかける場面がありました。ピエロと死体はむろん無名俳優ですが、どっきり体験は一般市民です。しかしその市民の挙動が非現実的。

急襲された人間は、身を固くして大声でわめくはず。マラソンみたいに走り続けずに。最初の恐怖が過ぎると、ピエロを殺そうとあがく。動物の本能です。襲われた市民が銃器を携行中ならピエロを撃ち殺し、テレビ局の社長は辞任。その種のリスクを排除するには、一般市民がピエロの正体を知っている必要があります。

この思考を視聴者にさせない絶妙の演出が、制作スタッフ一同の願いでしょう。「あれは絶対に演技ではなく、台本なしの本物を僕は見たぞ」と信じ込ませる。振り込め詐欺に似た迫真の演技。そんな迫真表現への渇望が、抽象画のアーティストにも欲しいなと思ったりします。
関連記事
スポンサーサイト
現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?