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ネットで幅をきかせた迷信の一例です。質問サイトや相談窓口に、出産後の女性から寄せられるある相談。以前は穏やかな人柄だった自分が、出産後に悪い性格になったという悩みです。

ギスギスしたきつい性格に変化し、何かと悪口を言う自分に変わってしまった。自覚があるという。実は夫からも相談が寄せられ、妻がこんな性格だと知っていれば結婚しなかったとか、離婚の相談さえあります。離婚したケースもあったのでしょう。

この悩みに回答する大半は子育て女性で、自らもそうなったし知人にも起きたと指摘します。これら産後のイライラが起きる原因は、子どもに手がかかりすぎる負担と、夫が仕事人間になりすぎている不満だとする説明が圧倒的に多く、このあたりが通説となっています。

でも、これでは原因を説明できていませんね。それらは原因ではありません。結果です。質問を寄せた当の女性は、もう少し冷静に自らを観察しています。前は許せたことが、今は許せない。しかも家族でない他人にもギスギスして。前との違いに本人は首をかしげています。

正解は、ホルモンバランスと脳内物質の大変化が原因です。動物の本能として、産後2年ほど攻撃的で過敏になる。この反動が産後うつに加わります。育児負担や夫の帰りの遅さに、元はキレない性格でした。臨月の頃から、別の性格に変わっていたのです。いずれ元に戻る。

この核心を余談にとどめ「周囲に腹立つことが多い」に罪をきせると、「妻の敵は夫と子」が無駄に固定し、無駄に家庭不和を引き起こすことでしょう。「夫と子が悪」は迷信。芸術に目を向けると、そこにもまた動物の本能の必然がみられ、本書にもあります。いわば芸術本能論。
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Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?