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わからないものは何も美術に限りません。日常の中に不明なものは山とあります。本書には、美術以外のわからない日常問題が出てきます。鏡が左右逆に映る話とか。STAP細胞はあるかとか。

たとえば、こういうやりとり。「不倫ぐらいで、国民がバッシングするのはおかしくないか?」「そうじゃなくて、国会議員が記者会見でウソを連発してばれて、叩かれているのだ」「でも、不倫なんてどの有名人もやってるでしょ?」。

「温暖化はウソでなく各地で気温が上がっているぞ?」「それは緑が減り舗装面積が増えた都市のヒートアイランド現象で、しかも地球が温暖化しても原因は二酸化炭素でなく、そこがウソだと言っている」「それなら、この夏に熱中症で入院した人の多さは何なのか?」。

こうした話のわからない食い下がり論争は、日常に転がっていますね。月の自転や永久機関などに話を広げずとも、若者のXX離れなどフェイク議論の定番がざくざく。完ぺきな反論が出てもやむことはなく。この手の解釈の混乱は、美術でも普通にあります。

たとえば「芸術を理解した」の意味。「ベトナム戦争の頃に世界平和を願った作品だと、僕は理解しました」。その場合の理解と、作品の理解は同じ次元の話なのかなど、突っ込みどころはすぐみつかります。

不倫や温暖化よりは難解な芸術が、すっきりするのは期待薄でしょう。扉が開くことがない運命を、多くのアーティストは感じているのかも。わからないことの積み重ねで世は成り立っているから、本書はわからない原因を考える場にして、わからせる説教はやめています。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?