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ビットコインはいつかはきっと暴落するという解説を、あちこちでみかけます。これは奇妙な訴えかも知れません。というのは購入者は暴落を織り込み済みで、マネーゲームに加わり楽しんでいるからです。

暴落を願って買う人こそが本格プレイヤーであり、いわゆる仕手筋たる攻撃側にあたります。限られた人数。一方、暴落なき安定志向を持つ大多数はカモ役。ビットコイン価格には物価の優等生的な面があり、売買の動きが価格に反映する建前です。買えば上がり、売れば下がる。

それに対し反映しない典型は、各種の入場券です。コンサートやスポーツ競技のチケット。なぜ反映させないかは、売る側が自分を理解してくれる若いファンに買って欲しいから。会場の席を富裕者でなく熱愛者で埋めたいから、オークションやギャンブルを嫌う。

ビットコインは常時オークションなだけでなく、早く買った先輩が遅く買った後輩から、購入金を巻き上げます。自分の10万が100万に上がれば、90万は他人のお金を上乗せ。儲かるなら買いますという動機は、他人のお金を奪う意味。誰かの号泣と引き換える笑顔。全員が笑う均衡状態だと、資産が増える道理がないから。

だから、暴落して欲しい理屈。ただし暴落の条件があり、直前に自分が売り抜けること。ドル、ユーロ、円の現金や銀行預金に変換した直後の暴落が本望です。自分が売る寸前の暴落は最悪。誰かの大儲けと大暴落は、イコールの関係です。

美術投資の高騰と暴落は、ビットコインよりも年月がかかります。仮想でなく形あるリアルで、個々は別物を買っているし。日本の公立美術館は欧米の有名美術を買い、それらは年月経て高騰しています。8億円で買って、今は100億超。暴落させて直接儲かる立場は、美術にはないでしょう。
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Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?