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アートへの疑問で、多いのはこれ。子どもの落書きみたいな絵がなぜこれほど高額なのかという。回答の多くは、自由主義とリベラルで説明され、でもあっちが二億円でこっちが二万円という、価格差までは説明されません。つまり疑問点は最初から複数あります。

それらは実験絵画です。子どもの落書きに挑戦する実験として、極論のデモンストレーションでした。モロに子どもの絵を目指し、その運動の新しさと話題性が評価されています。

子どもふうの絵を運動にした理由は、既成の概念の破壊です。宿敵は、従来の精緻な具象画。ルネッサンス以降の西洋画は、太古のアート類にくらべ異常に職人技巧に走っていました。その技巧への万歳三唱に対する、アンチの運動でした。

ショック療法的な衝撃が目当てなので、意外に中味がないこともあります。「作者はこれを美しいと感じた」とかの話ではなくて、びっくりさせる目的。運動の意義に価値が片寄っていれば、未来人が内容重視で再検討して却下する可能性はあります。

別の疑問点ですが、今の高額作品が歴史名作へ持ち上がる法則はありません。順次繰り上がりせず、子孫が切り捨てることも多い。今の自分にピンとこないなら、未来人も切り捨てるかも知れません。

投機の仕手で現代の高額作品は生まれやすく、爆上げして転がす動産運用も目立ちます。それもそうで、これはすごい値打ちだと天から聞こえる定義を、否定する根拠を誰も持たない分野だから。天の声をつくり、百万ドルプレーヤーを生むアート投資ビジネスが定着しています。多い手口は、金融グループが資本を出すヤラセ売買です。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?