FC2ブログ

-
ネットでは政治、経済、社会の論争の対立軸に、左翼対右翼の区分が長く使われました。たとえば日本国内に外国人を増やしたいのが左翼思想で、減らしたいのが右翼思想という分け方です。

ところが近年、グローバリズム対ナショナリズムの対立軸が表面化しました。グローバリズムからの最初の提言は、株主の利益を最優先せよというあれ。国境をなくし、人、物、金の移動を自由にして、国の差をなくして地球をひとつにする思想です。言葉も英語に統一して。

その対立軸では、外国人を増やしたいグローバリズムと、減らしたいナショナリズムに分かれます。その軸線を分ける価値観は、マネーです。一億総中流を否定し、格差社会を拡大して儲かる支配的な立場の台頭。20世紀末に起きた階級闘争です。文明国のトレンド。かつ苦悩。

グローバリズムの顔役は、金融と株式の業者です。株を売買する側は、世界中のどの企業が伸びても落ちても、両方の株で儲かります。こっちを売りあっちを買いの操作、いわゆる仕手。企業が生まれ消える波乱が大きいと儲かり、小さいと儲からない立場。社会の混乱がメシのタネ。

日本が飛びついたグローバルスタンダードも、社会が混迷するほど利潤につながる、アメリカ金融筋の持ちかけでした。ところが、世界を率先したアメリカとイギリスが、今になって自国の崩壊を心配し始めた悪い冗談が2017年の総括。この前までは、文明の崩壊を喜んでいた二国なのに。EUルールやTPPなど包括貿易も、文化の均質化だった。

ならばアートに有利な環境は、グローバリズムとナショナリズムのどちらか。文化の違いを薄めるグローバリズム、濃くするナショナリズム。いまだに外国で好評な日本の絵は、和を感じさせる作風なのは確かで、異国の風情がないグローバル作風ほど売れにくい現実はあります。
関連記事
スポンサーサイト
現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?