-
欧米の大規模美術展覧会のほとんどは、アートフェアです。美術を売買する見本市やバザー。対して日本で圧倒的に多いのは、公募コンテスト展です。フランス語でコンクール。予選通過を入選として展示し、そこから入賞や特賞を出す合格発表の場。落選作はすぐ返品して。

内容はアートフェアの方が充実しています。その理由は、出品する作者たちの対戦相手が違うからです。何と戦うかの規模に、実は大きい差があります。戦いの規模に。

アートフェアでは、作品は買われたが勝ち。鑑賞客は買う目的を持ち、予算をサイフに用意して来ます。来場者はくらべます。会場の作品を、世界の作品と比較。

対する公募コンテスト展では、作品は評価されたが勝ち。鑑賞客は買う目的を持たず、そもそも作品売買は禁止。来場者はくらべます。会場の作品を、会場の作品と比較。

アートフェアは世界がライバルで、公募コンテストは会場がライバル。戦場の広い狭いの差があります。戦う相手の数量が違い、作る前の心構えにも差が出ます。その回の参加作品のみ競合するのがコンテスト。

公募コンテスト展の優秀作を、外国のアートフェアに出しても売れない原因がこれです。さらに、買う買わないの差も加わります。好みの異性を選ぶ時と、結婚相手を選ぶ時の違いが似ています。手に入れる目的の方が、見る目は真剣になるのでしょう。
関連記事
スポンサーサイト
現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?