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具象系の公募団体展やグループ発表会展へ行くと、作品に決まった傾向を感じませんか。油彩画やアクリル画に共通の雰囲気があり、細部も似ていて。この現象は何でしょうか。

絵画団体に「絵とはこういうもの」の方向や範囲ができることがあります。まるで、地域ごとにしゃべり言葉のイントネーションが似て、なまりや方言ができるみたいに。中にいるとあまり気づきませんが、文化がつくられるのと同じ作用でしょう。

団体展で突飛や奇抜にブレーキがかかるのも群集心理であり、脳科学でいうきずなの別面でしょう。この画一的傾向は現代アートにも普通にみられ、違うタイプの作品が加わりにくい障壁です。奇抜な作品同士にも共通した雰囲気は生じ、奇抜なりに型ができてしまう。

そこに違う個性の絵が混じると、やはりよそ者。いつか有名公募展に「自分を失わず主張します」と作者コメントが張られ、皆と同じカラーに染まるまいとの心意気をみたことがあります。ごく普通の抽象画でしたが、本人は排除される覚悟で応募したらしく。

絵画グループに多い作風は、トークでいえば折り目正しくハキハキした標準の相。「だからあ、つまりい」式でなく、アナウンサーの原稿読みふう。標準ですと絵にかいてあるかのような。たとえばパーツ間を区切る濃淡の筆処理や、細部のタッチが教科書的だったり。

作風を閉そくさせずに広げるなら、異種格闘技もあり得ます。日本のように通常絵画と現代絵画が分かれているなら、時には混ぜてしまうとおもしろいかも。官展と現代アート展の乱闘もたまにはやって欲しいものです。怪獣大戦争みたいな。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?