アートの正論にも間違いとウソが多いのはご愛敬?
2016-10-05 Wed 00:24
正論の失墜がよく起きています。大勢がそのつもりだった話が、「実は間違っていました」「ウソでした」とひっくり返る展開です。本もたくさん出て、国会でも満場一致の賛同。なのに虚偽だった。一例は、日本国民の借金1000兆円という暗く絶望的な未来です。

1人当たり800万なら5人で4000万、うちにはとうてい返せないと、日本国民は恐怖しました。将来が不安でさらに節約すると、不況も悪化しまくり。しかし実は1000兆円は外国から借りてはおらず、いわば自己資金が正体の政府負債だから、日本は終わったと悲観する必要はなかったのです。自分に返さなくても国は倒れず、誰にも叱られず。

専門的な情報が出回ると、庶民は染まる以外に選べないものです。それどころか、大勢の専門家も長年やられていました。政界リーダーも一流評論家も。日本が倒れたのは借金ではなく、このウソでした。そして、数字が出る経済分野とは逆に、数字が出ないアートの分野でも、「実は間違っていました」「ウソでした」となる情報は多いのです。

アートでウソっぱちのガセといえば、極端なのは作品本体の贋作です。名作が後世に偽造され、美術館が巨額で買い、お客が感動し涙する残酷な現象です。この世界、作品も解説もまゆつばの正論とその引用や複写物に満ちて、ほとんど信仰の世界になっている面があります。

「難しい」「わからない」「ちょっと」に限らず「努力すればわかる」も、1000兆円の借金話と似てため息に終わる場合がありそうです。特別に努力しないとわからないなんて、ちょっと!。「日本国民の借金は世界最大の1000兆円(キリッ)」。ワンセンテンス、一文や三行で理解するイージーアンサーには、引っかけが多いのです。

今欲しいのは、美術を理解する説明ではなく、理解できない理由の説明です。日本は頭脳的な解決が速いので、からまった糸をほどくのが先決と考えました。脳内がからまった状態で覚えごとを増やす詰め込み主義は、非効率だと考えました。
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