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モンゴル出身の横綱が、後輩の力士を叩いた事件。証言者が次々現れ、どんどん混迷しているところです。「事実が全然わからない」「本当は何があったのか」「この男が仕組んだ」「主犯は意外な人物だ」と。

これが、1963年のケネディ大統領暗殺を連想させます。狙撃事件ではなく、後の調査のゴタゴタが似ていて。どうやら物語を創作する思考順序のせいらしく。美術鑑賞でもやはり生じる、各自にとっての真実。事実は一個、真実は無数、という学術の原則どおり。「真実はひとつしかない」は俗なスラングで、真実なるものは山とあります。

ケネディ暗殺は陰謀です。人間が計画を立て、狙撃者を雇って大統領を暗殺した。しかし一人がすぐ逮捕され、その逮捕者は護送時に暗殺されます。暗殺した犯人を暗殺した犯人はその場で逮捕され、服役して死亡しています。口封じがあったから複数犯が疑われています。

ところが、今日よく言われるのは大規模陰謀説です。この大規模とは、黒幕が率いる大きい組織編成の意味。犯人一味の人数規模が大きい仕事として。大勢の部下たちの音頭をとり、号令をかける指揮者が存在するイメージ。部下が手分けしてウソ証言した壮大な陰謀だと。

ケネディ暗殺で大勢の言葉と活字が食い違いだらけなのは、途中経過や公式結論へのリアクションのいたずらだと著者は考えました。こうこうだったなら僕的に納得できる、得する、この人がひいきさと事情ありきの弁舌で。口裏合わせも結託もなしに、自然発生する混迷。

横綱事件も、一味でなく買収もない各人が、望む方向へ引っ張り合いました。縁ある人もマスコミも、理想的な真実へ落としたくて、マイ願望で脚色して述べる。横綱事件もまた、ケネディ事件のように食い違いが多い状態です。口裏合わせも結託もなしに、自然発生する混迷。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?