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第8巻は9編を13編に増やし『東日本大震災の幽霊と芸術の霊的なもの』と改題しました。さて、お化けや幽霊を楽しむハロウィン祭。日本産の妖怪も加わり。その幽霊談義。僕には霊感がありますという告白に対して、特殊技能願望などもよく指摘されます。

が、霊感の正体は脳の機能性か器質性の問題も多く、たとえば真っ昼間から謎の意識飛びや金縛りが起きるのは、ナルコレプシーという疾患だそう。日本に多いうつ病の一症状として知られ、意識障害に近い現象といえるでしょう。健康状態の報告みたいな感じ。

霊魂が分離浮遊する体験は、乖離(かいり)という今では広く知られた感覚で、90年頃から言われ始めたのは、幼児期の虐待が原因ではというアメリカの統計です。他人が乗り移って別の声でしゃべる憑依(ひょうい)現象は、過度の虐待による乖離性同一性障害として、90年代のNHK特集で全国に知られました。50重人格だとか。

「今そこを霊が通ったよ」という六感も、脳が損傷した知覚障害の一例で、視神経の伝達系に疾患があるという眼科の臨床からくるもの。この話は若い頃と老後の変化がアレだから、やめましょう。

ところで霊感ならぬ、芸術感がありますという告白は、めったにありませんね。むしろ逆に、僕は芸術はさっぱりだと言う告白が多い。心霊とは逆に、なぜか平凡自慢。芸術が全然わからない自分を、回りにあえて知らせる人が多い。そのココロは。

おそらく現代的な心理として、芸術がわかる人にこそ問題があり、脳がアレだとの想定があるからでしょう。わからない僕は健全だという想定で。本書に心霊現象の話題がいくつかあるのは、似ているのに反対の扱いになっている、そこに人類の過去とつながる何かがありそうだから。
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Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?