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日本で毎年輪が大きくなっていくハロウィン祭ですが、この季節の論争のお決まりが、ハロウィン祭の是非論です。騒ぎやゴミちらかしとは別の、由緒など根底的な問題。北欧ケルト文化なんぞを極東の温帯地域の国に持ってきて、何なのだ?という反対意見が多いのです。

これはクリスマスやバレンタインデーなどが摩擦を受けた過去が、再来したといえるものです。よその宗教由来の文化を模倣して、原意と違う趣向に改変し、商業主義に乗せることへの否定感情があります。

批判対象になっている四つの項目、異文化、模倣、改変、商業はいずれも、日本で洋画と呼んできた絵画たちがたどった道に一致します。日本の印象派とか、日本の野獣派とか、日本のポップアートとかが、日本のハロウィン祭に相当しています。

四つで気になるのは商業です。「みんなついて行くな、宣伝に乗せられるな」「巧妙な商売だ」「業者のワナだ」「菓子もカボチャも買うな」「金で日本を汚させるな」「祭のイベント化を食い止めろ」「ビジネス反対」。不潔な商業を排除する気持ちでいっぱい。特に若い世代は、商業主義への拒絶反応が噴出。「誰にも儲けさせるな」と。

しかし日本古来の神事のおまつりや伝統的な村祭りや収穫祭も、とっくに商業に組み込まれています。ハッピに商工会議所の刺繍があったり、みこしやだんじりに企業名が書き込まれています。金で興行した祭りで金を回収する経済回転は、数々の日本固有の祭りが現にやっている。

「文化を商業に乗せるのは許さない」の部分。これが日本の芸術活動でもみられます。販売目的のアートフェアはまるで未発達だし。圧倒的に多い公募審査コンテスト展は、会場で売らない規則がほとんど。展覧会の形式が、ハロウィン反対派の意向と一致します。美術品や写真類を換金させまいとする、国民の潔癖症が根にあるようで。
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Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?