芸術がわかる人を見分けられるかという一般質問
2017-09-05 Tue 00:39
えぐい質問も来ます。「芸術がわかる人を判別できますか?」の単刀直入とか。質問の意図は、誰の言うことが本当なのかという迷いもあるでしょう。何しろ取ってつけた俗説が幅をきかせ、利害対立の批判合戦が目立つ分野なので。

実は美術業界の人でも、芸術への関心があまりないことも多いのです。芸術性にこだわる人のみ、集まった業界でもなくて。芸術って何なんすか?と、意外な方向からの質問も来るから。雰囲気やカッコが先行する業界という面もあります。「アートって何かカッコいいじゃん」。

で、今の課題は「芸術がわかる人は外から見分けられるか」。わかりやすいのは、作品を見たがらない人はやはり芸術が苦手なタイプです。当たり前といえば、当たり前ですが。そこでカッコをつけきれずに、本心が出てしまう。

芸術論の執筆もやっていると、そちらの関係ができます。活字の打ち合わせの中で、美術をつくる者と相手が知れば、「どんな作品か見せてくれ」となるのが普通で、実際にけっこうそうなります。言い出さないのは、見ても判断できない告白サインと受け取れるのです。

自分にとってどれも同じでよくわからないなら、好奇心は生まれないものです。音楽も料理も違いがわかる人だけが、積極的に聴き回って食べ回りたくなります。コーヒーや紅茶もそうですね。違いを知ると関心は高まります。違いがわからないうちは、どうでもいい。優劣がわかるよりも、違いがわかるかが分岐点です。

美術が一般化した国では、違いを楽しみます。では特殊化した国はといえば、価値情報で盛り上がっていくところがあるような。美術が特殊化しているほど、作品を見る気は相対的に落ちて、値打ちの話題に関心が向かうと推測できます。当たり前すぎて、オチはなし。
関連記事
スポンサーサイト
別窓 | 制作インサイダー情報 | トラックバック:0 |
この記事のトラックバック
トラックバックURL